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Dynabook株式会社誕生へ! -中期経営計画説明会を実施-

2018年12月6日

著者:広報H

2018年12月3日、当社東京ビル(東京都港区)にて、東芝クライアントソリューション株式会社(TCS社)が中期経営計画説明会を実施しました。

冒頭、シャープ株式会社 取締役副社長執行役員 兼 東芝クライアントソリューション株式会社 代表取締役会長 石田 佳久より、TCS社は「コンピューティングとサービスを通じて世界を変える」というビジョンで事業運営をしていくことを紹介しました。

シャープ株式会社 取締役副社長執行役員 兼 東芝クライアントソリューション株式会社 代表取締役会長 石田 佳久

続いて、シャープの8KとAIoTの技術を融合、さらに、コンピューティングとサービスをかけあわせることで、より快適な社会と生活を実現し、事業を成長させていくこと、また、2019年1月1日に社名を「Dynabook株式会社」に変更、”dynabook”のブランドを前面に出し、”dynabook as a Computing” ×” dynabook as a Service”としてさらにブランド価値を極大化、3年後のIPO(新規株式公開)を目指していくことを発表しました。

 

次に、東芝クライアントソリューション株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 覚道 清文より、10月より新体制として再出発したTCS社は、シャープのグループ会社としてシャープのインフラを活用しながらグループ全体の業績に貢献すること、そして、「Dynabook株式会社」として独自のブランド価値を追求することを同時に行っていくと説明しました。

東芝クライアントソリューション株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 覚道 清文

続いて、経営計画の詳細を説明しました。

まず、現状認識として、dynabook 30年の歩みを紹介。1985年に世界初のラップトップコンピュータ<T1100>を開発、その後、アメリカのコンピュータ学者であるアラン・ケイ氏が提唱した「人に寄り添い、人を支える真のパーソナルなコンピュータであるべき」という『ダイナブックビジョン』にちなみ、1989年に世界初※1のノートPCである<DynaBook  J-3100 SS001>を発売。以降、数多くの世界一、世界初を生み出し、その過程で「薄く、軽く、堅牢に」「長時間使用」「安心」「快適」という独自の技術を醸成、保持していることを説明しました。
※1 A4サイズのノートPCとして、TCS社調べ。

続いて、今後の重点取り組み方針を紹介。バリューチェーン一貫提供、「軽薄堅長+安心・快適」とする自社開発技術などの「強み」を活かしながら、シャープとの技術連携やシャープのインフラ・有効拠点を活用することで、ハードウェアとサービス等の融合による新しい価値の提供、商品力強化やグローバル展開、さらに、人的リソース充実や経営効率の強化などを進めていくと述べました。

上記ハードウェアとサービス等の融合については、コンピューティングでは、シャープのスマート家電・スマートフォンとの連携で、デスクトップPCやサーバー、Edgeデバイスなど多様化したIT環境にプラットフォームとして提供すること、サービスでは、シャープのオフィスソリューションやAIoTプラットフォーム、COCORO+などと連携し、お客様の業態・場所・シーンに応じたサービスメニューを提供すること、そしてコンピューティングとサービスを支える技術として、TCSで培った技術にシャープの8K・5G・センサー技術などを融合することで、コンピューティング特性と利用シーンを支える技術を強化していくと述べました。

商品力強化としては、ここ2年では日米欧向けのプレミアム機やアジア攻略機などラインアップ強化とカテゴリ拡大を進め、向こう2年で次世代技術の取り込み、2021年よりさらに先は、次世代コンピューティングの応用として、高速大容量通信によるシームレスな機器・データ連携を進め、時間と場所の制約から解放する、例えば、遠隔医療・遠隔操作などを実現していくと述べました。

こうした取り組みの中、事業領域拡大を進め、「より快適な社会と生活の提案」をできる企業を目指すこと、また、米欧市場での展開強化やアジア圏の再強化によるグローバル展開を進めることで、北米:年平均伸長率131%、欧州:93%、アジア:163%の売上拡大により、売上海外事業比率を現在の22%から、2020年には42%へ引き上げると表明しました。

また、商品企画から販売サービスまで全てのバリューチェーンでシャープとのシナジーを実現することで、管理手法刷新・人事制度改編・IT統合による運営コスト低減を進めていくことも説明しました。

その上で、中期経営数値として、2018年度年間では46億円の営業赤字(売上高1,600億円)予想であるものの、下期以降黒字転換の目途がつきつつあり、2020年度には売上高3,400億円・営業利益70億円・ROS※22% を目指すと表明しました。
※2 ROS:売上高利益率(Return On Sales)のこと。

最後に、シャープへの業績貢献はもちろんのこと、独自のブランドを持つ企業として、「人に寄り添う社会支える 真のコンピューティング」の追求と「ユーザーを起点に考えた新しい付加価値・サービス」の提供を実現していきたいと述べました。

 

左:シャープ株式会社 取締役副社長執行役員 兼 東芝クライアントソリューション株式会社 代表取締役会長 石田 佳久
右:東芝クライアントソリューション株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 覚道 清文

(広報担当:H)

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