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『AQUOS XLED』は画質だけではない。 こだわりの音作りとオススメの音声設定について紹介します!

2022年4月8日

著者:広報U

こんにちは、広報Uです。
先日の記事で、AQUOS XLEDの最大の特長である映像表現についてご紹介しました。光源となるバックライトを通常のLEDからmini LEDにしたことで、従来のテレビよりコントラストが高く、かつ、メリハリのある映像をお届けできるようになりました。去る3月19日には55V型の<4T-C55DP1>を発売し、AQUOS XLED 4Kテレビは発売済みの65V型<4T-C65DP1>と合わせて2サイズからお選びいただけるようになりました。


AQUOS XLEDの特長は、実は映像だけではありません。今回は、AQUOS XLED 4KテレビDP1ラインの音響設計を担当した、当社スマートディスプレイシステム事業本部(以下、SDS事業本部)の尾島に、「音作り」へのこだわりとオススメの音声設定について聞きました。

音響設計を担当したSDS事業本部の尾島

―AQUOS XLEDには音響システム「ARSS+」が搭載されています。従来の「ARSS」からバージョンアップした部分について教えてください。

「ARSS」(Around Speaker System アラウンドスピーカーシステム)は、2008年に発売した機種以降に搭載している、当社オリジナルの音響システムです。スピーカーを画面の周りに配置することで、音が画面から出て、聴く人を包み込むような音響効果が得られます。 「ARSS+」はその名の通り「ARSS」を進化させたものです。これまでの「ARSS」に加え、音の広がりをより効果的に演出するために、初めて画面の上部にもスピーカーを搭載。映像と音響の一体感をさらに高めました。

「ARSS」を初めて搭載した2008年発売のAQUOS<LC-65GX5>

―AQUOS XLEDの音作りで一番こだわった部分を教えてください。

画面に映し出されているその場にいるかのような、臨場感を味わえる音作りを追求しました。そのために、画面の中央付近から音が聞こえるように、映像と音の一体化を意識しました。スピーカーは取り付ける位置によって、音源の場所や聞こえる範囲大きく変わります。そこで、できるだけ画面の中央を起点とした広い音場(=音が広がる空間)を表現することをめざしました。

AQUOS XLED 4Kテレビ DP1ラインの音響イメージ

これを可能にするのが、画面上部に搭載した「ハイトスピーカー」です。正面から見て、画面の上にはみ出さないように背面に取り付けますので、普通なら真上向きになるところですが、音が届きやすくなるように前方に20°傾斜させました。天井からの反射音も得られ、シーンによってはまるで上から音が降ってくるような立体音響効果があり、映像の世界の中にいるような臨場感を楽しめます。このハイトスピーカーには中音域を再生するミッドレンジと併せて、高音域を再生するツィーターも搭載しました。画面下部に配置しているアンダースピーカーとほぼ同等の再生音域にすることで、より広い範囲に広帯域の音を届けられ、臨場感をさらに高めることができました。

ハイトスピーカーとアンダースピーカーに、ほぼ同じ音域を再生するスピーカーを搭載
テレビ上部に搭載のハイトスピーカー

真上ではなく、前向き20°の傾斜をつけている

―AQUOS XLEDには、このこだわりの機構を生かしたさまざまな音質モードが搭載されています。それぞれどのようなシーンを想定して設計したのでしょうか。

例えば、「音楽ライブモード」はボーカルや楽器の音がより聞き取りやすく、臨場感がより高まるように設計したモードです。名称の通り、音楽番組やライブを見る際にオススメです。 「イマーシブサウンドモード」は、ハイトスピーカーのメリットを生かした新しいモードです。イマーシブとは没入という意味で、アンダースピーカーやサブウーハーを含む全体的な音圧を高めつつ、特にハイトスピーカーの音圧を高めています。低音や高音を強調していますので、より迫力が出ます。中音域も他の音域に埋もれないよう調整し、人の声なども聞きとりやすいようバランスをとっているので、標準モードより音の広がりや立体感・奥行き感が増し、高い臨場感が得られるモードとなっています。どんなコンテンツにも有効ですので、さまざまなコンテンツで聴こえ方を試していただきたいです。

音質モードの設定

<ツールボタン>を押すと、設定モードが開きます。<音声調整>の中の<音質モード>で変更することができます。
<音楽ライブモード>を選択
<イマーシブサウンドモード>を選択

―どの音質モードがオススメですか?

当社はテレビの音作りにおいて「人の声の聞き取りやすさ」をとても大切にしています。テレビ番組や映画などのコンテンツでは、人の話すシーンが非常に多く登場します。そのとき人の声がこもり気味だったり、不自然に強調されすぎたりしていて、聞き取りにくいと感じるのなら、それはテレビにふさわしくない音質であると考えています。そのため、基本的に人の声がクリアで聞き取りやすく、長時間の視聴でも疲れにくい音作りをしています。

その上で、開発者として一番オススメしたいのは、やはりハイトスピーカーのメリットを存分に引き出した「イマーシブサウンドモード」です。お好みに合わせて「ハイトスピーカーのレベル調整」により、上方向からの音量を調整することもオススメです。

<ツールボタン>→<音声調整>→<音質モード>で選択します。


音質モード選択だけでなく、設置環境に合わせて音質を調整することもオススメします。テレビの音声、特に低音は設置環境によって変化し、壁との距離や部屋の広さなどの影響を受けます。今お使いの状態で低音が豊かに聞こえていればそのままで問題ありませんが、少し物足りないと感じるようであれば、「低音」の数値を少し上げてもらうと良いと思います。逆に、低音が強すぎると感じるなら、「低音」の数値を少し下げてください。また、上からの音が少し弱く感じるなら、「ハイトスピーカーレベル」を上げてください。

「低音」を上げた例
「低音」を下げた例
「ハイトスピーカーレベル」を上げた例

壁掛け設置や、壁寄せスタンドでの設置に向けて音質調整した「壁掛視聴設定」モードもありますので、ぜひお試しください。

<ツール>→<音声調整>→<壁掛け視聴設定>で開くことができます。

ありがとうございました。

AQUOS XLEDは、映像、音響ともに今までにない新しいAQUOSとしてシャープを代表するテレビです。ぜひ一度お近くの販売店などでご覧ください。

広報U

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