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ラジオにかけた想い

2014年1月28日

Author:sharp-admin

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前回は、シャープペンシルと当社の関係について紹介させていただきました。
シャープペンシルとシャープ株式会社

シャープペンシルの事業を撤退した後、創業者の早川は多くの友人に支えられ、金属を加工する仕事を始めました。
そこで、運命的な出会いがありました。

遠く離れたたくさんの人に、声や音楽を届ける「ラジオ」です。

「ラジオはきっと世の中を変える」早川は、ラジオに魅了されました。
早川にラジオの知識はありませんでした。そこで、ラジオを分解し、一つひとつ部品を調べていきました。
試行錯誤の末、ついに国産第1号鉱石ラジオが誕生したのです。



国産第1号鉱石ラジオ受信機

音声は綺麗でしたが、音が小さかったために、当時はヘッドフォンを使用していました。

その後、様々なラジオの開発を行いますが、その一つに早川のものづくりに対する想いが感じられる製品があります。
「ものをつくる素晴らしさや楽しさをお客様にもご提供したい」と、完成品ではなく、部品一式を販売したのです。
自分が作ったラジオで放送が聞ける。そこに価値を見い出したのですね。



部品一式を販売したラジオ(組立て後)

私も昔は、ラジコンカーを作って遊んだ経験があります。説明書通りに慎重に作りながら、本当に動くのかドキドキしていました。
そしてスイッチを入れた瞬間に、タイヤが勢いよく回る姿と音に興奮したのを覚えています。
ラジコンカーが身近な時代でも、自分で作ったという達成感が、感動に繋がったのだと思います。

ラジオが普及していない時代に、自分で作ったラジオから放送が聞こえてきたときの興奮は計りしれません。
私なら近所の人を集めてお披露目会をしたかもしれません。
完成品を買ってきただけでは味わえない面白さや達成感がそこにはあります。

創業者の早川は、「これはいける」と思うものに対し、果敢にチャレンジしてきました。
そこから新しい製品が生まれると信じていたのです。
失敗しても信じて突き進む姿勢を、私も見習いたいと思います。
奈良県天理市にありますシャープミュージアムには、今回ご紹介したラジオの他にも、様々な製品を展示しております。
ぜひご来館願います。
(広報担当:M)



シャープミュージアム(奈良県天理市)

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