11月27日(水)、千葉市動物公園が、千葉市若葉区の千葉市立 源(みなもと)小学校4年生の「総合的な学習の時間」に、 Dynabook株式会社(以下 Dynabook社)の協力により、ICT機器を用いた遠隔授業の実証実験を行いました 。
千葉市動物公園は、ICT機器を利用した魅力的な動物展示や業務の効率化に取り組んでいます。その一環として、千葉市内の小学校に出向いて行う「出張授業」において、Dynabook社の『インテリジェントビューアAR100』(以下インテリジェントビューア)及び『モバイルエッジコンピューティングデバイスdynaEdge DE100』(以下DE100)を活用した遠隔授業を行いました。動物公園にいる飼育員が、『インテリジェントビューア』及び『DE100』を装着し、一般客には入れないエリアから、インターネット経由で動物の生態を映像と音声で教室のTVモニターに配信。児童はリアルタイムに映像を見ながら飼育員に質問する、双方向スタイルの授業です。臨場感ある授業による教育効果の向上とともに、文部科学省が推進する『教育の情報化』に向けた活用という観点からも実証は行われました。
当日の授業は、まず、千葉市動物公園長 鏑木(かぶらぎ)さんから、児童に『インテリジェントビューア』などの機器の機能や遠隔通信の仕組みを紹介しました。次に、動物公園スタッフで教育コーディネーターの鵜沢(うざわ)さんからライオン舎の裏側や厩舎の全体像、動物公園からの説明を担当する飼育員の佐藤さんが歩くルートを紹介しました。
続いて、『インテリジェントビューア』をつけた飼育員の佐藤さんが、ライオン舎の様子などを映像を通じて紹介します。ライオンが実際に厩舎に入ってくると、TVモニターを見る児童から、「ワー!」「キャー!」と歓声が上がりました。教室にいながら、まるで目前に迫ってくるようなライオンの映像にびっくりした様子でした。
さらに、2匹のライオンがエサ(馬肉・鶏頭)を食べる様子を見た後、飼育員の佐藤さんは放飼場(庭)に移動し、木に刻まれた爪とぎのあとなどを紹介しました。
最後に、食後のライオンの様子を見ながら、児童が飼育員の佐藤さんへ質問。ライオンの一日の行動や餌を与える際に注意していることなど、様々な質問に答え、1時間余りの授業を終了しました。
TVモニターを通じて、ここまで動物に近づいて様子を観察するのは初めてです。児童からは、ライオンの本物の唸り声や歩き回る様子など、臨場感のあるライブ映像を体感でき、動物の生態への興味の高まる楽しい授業だったとの感想が多く聞かれました。
千葉市動物公園は、遠隔授業以外にも、『インテリジェントビューア』を使って、園内イベントとして厩舎の裏側からの映像中継や、動物の収容時の様子などを中継し、動物の生態をリアルに伝えていくとのことです。また、動物の異常時や、出産などの緊急時の遠隔監視などの実証も検討しており、Dynabook社も引き続き協力をすすめていく予定です。
Dynabook社では、モバイルを基調とした、「人に寄り添う、社会を支える、真のコンピューティング」のもと、「働き方改革」や「教育への取り組み」に積極的な提案を行っています。こうした取り組みにより、Dynabookが人や社会になくてはならない企業になることを期待しています。
(広報担当:H)
<関連サイト>
製品情報
Dynabook社「モバイルエッジコンピューティング」サイト:https://dynabook.com/business/mecd/
Dynabook社公式サイト:https://dynabook.com/
2019年11月7日千葉市長定例記者会見(発表事項の②):
https://www.city.chiba.jp/somu/shichokoshitsu/hisho/hodo/kisya/sk191107.html
Related articles