~シャープの目指す「AIoT World」③~ AIoTプラットフォームの提供篇
2019年4月17日
当社は「機器」、「サービス」、「プラットフォーム(PF)」、「データ利活用」の4つを軸に「AIoT World」を拡大していきます。
3回目となる今回は「AIoT プラットフォームの提供」についてです。
( ~シャープの目指す「AIoT World」①~ AIoT機器の拡充篇
~シャープの目指す「AIoT World」②~ AIoTサービスの拡大篇 )
AIoT プラットフォームの提供について
「AIoT World」を拡大していくためには、メーカーや商品のカテゴリーを問わず、宅内外のすべての機器がクラウドにつながり、相互に連携していくことが重要です。
当社は、これまでCOCORO+サービス対応家電で培ってきた「音声機能付 AIoT モジュール」などのクラウド接続技術や、コミュニケーションツール、自然対話技術、GTM (グッド タイミング メッセージ※1)、多言語案内などのクラウド上のソフトウェアプラットフォームを他社さまへも提供し、サポートすることでオープンなサービス連携の強化を図り、スマートホームの実現に貢献していきます。
※1 クラウド上に集めた情報を元に適切なタイミングで適切な情報をユーザーに提供するための技術。
当社のプラットフォームを他社さまにご利用いただいた例として、株式会社パルコさま、アイレット株式会社さまのご協力で実現した 『しゃべるサイネージ』のパルコアラがあります。これは、マイクやスピーカー、カメラなどが組み合わされたデジタルサイネージで、「デジタルサイネージジャパン2018」にてデモ展示を実施しました。
このサイネージの前にお客さまが立つと、パルコのキャラクターである「パルコアラ」が現れてお客さまへ話しかけ、質問のやり取りを通じておすすめのお店案内などを行います。
また、このシステムの対話内容を見直して、PARCOひばりが丘店さまにて約1か月間、実証実験も行いました。実証実験では、話しかけていただいた方にクーポンを配布するなどして、お店に足を運んでいただき、実際にどれくらいのお客さまが利用されたかなどを集計しました。
このサイネージシステムには、クラウドと通信するソフトウェアを組み込んで、AIoTプラットフォームと連携させています。
さまざまな機器からこのプラットフォームを活用することで、サイネージのようなビジネス用途のほか、人に寄り添うスマートホームの実現も可能となります。
例えば「電気錠」にAIoTモジュールを組み合わせて、スマートフォンによる解錠(施錠)に対応すれば、カギを持ち歩く必要がなくなり、紛失の心配もありません。利用者の変更もデータ登録だけで簡単です。
また、「ドアホン」がAIスピーカー機能を持って「宅配BOX」に連携すれば、どんな荷物が届いたか、宅内のユーザーに音声で知らせることができ、宅配業者の方に荷物を預ける操作方法を音声ガイドするといったことも出来るでしょう。
今後、当社はさまざまな企業に AIoT プラットフォームを提供し、サポートも積極的に行い、機器やサービスをオープンに連携させることで、“ Be Original. ”な新商品、新サービスの創出を目指します。
次回は「データの利活用」についてご紹介します。
(広報担当:C)
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