「セルフガイドサービス」と一緒に、シャープミュージアムを歩いてみました
2022年1月27日
当社の歴史的製品や最新の技術をご覧いただける、奈良県天理市にあるシャープミュージアム。1981年に開館し、昨年40周年を迎えました。これまで約64万人の方々にご来館いただいており、本当にありがとうございます。心より御礼申し上げます。
セルフガイドサービスとは?
今日は、昨年11月よりシャープミュージアムで運用を開始した「セルフガイドサービス」をご紹介します。セルフガイドサービスは、ミュージアムにて無料でお貸出しする専用スマホ端末をお客様自身が持って館内を巡り、展示品を鑑賞していただけるサービスです。専用スマホ端末を持って展示している製品に近づくと、関連する説明が端末に表示され、音声ガイドが流れます。これにより、説明文を読みながら見学していただくだけでなく、音声の案内もお楽しみいただけるようになりました。
私はこれまでに何度もシャープミュージアムにおじゃましていますが、個人的には1960年代から1970年代の、初期の電子レンジや電卓といった製品を紹介しているエリアがいちばん好きです。のちに当社の柱となっていく多くの製品は、眺めているだけで開発に携わった先輩方の想いが感じられ、飽きることがありません。
ということで、今回はセルフガイドサービスを手に、私の好きなエリアを中心にじっくり見学したいと思います。
セルフガイドサービスを片手に見学してみました
このあたりから、私の好きな1960年代から1970年代のエリアへと向かいます。
1964年に発売した、世界初のオールトランジスタ・ダイオード電卓“コンペット”<CS-10A>の展示です。操作をしなくても、近づくだけで専用スマホ端末に説明が表示され、音声が流れます。画面上のボタンを押すと、音声を一時停止したり、もう一度聞いたりすることもできるので、自分のペースで見学できますね!
もちろん、通り過ぎてしまったエリアに戻り、また聞くことも可能です。何度でも近づくだけでOKです。少し戻って、こちらは1953年に本格的量産を開始した国産初のテレビ<TV3-14T>の展示です。画面には、テレビの価格(175,000円)や、その当時の公務員の初任給(8,700円)といった情報が表示されました。
使ってみての感想ですが、思っていたよりずっと感度が高く、少し離れた場所からでも情報をキャッチするようです。歩いていると、少し先の製品の情報が画面に表示されるので、まるでその製品から手招きされているような感覚で、すごくワクワクしました。
セルフガイドサービス、ここがすごい!
セルフガイドサービスに使っているスマホ端末は、当社が開発したビーコン「レスビー」と組み合わせています。ビーコンとは、位置情報信号を無線通信Bluetooth®などで発信する機器です。専用スマホ端末が、シャープミュージアム館内の各展示物付近に設置された「レスビー」からの信号を受信すると、自動で展示物に関する画像や解説(文字情報)がスマホ画面に表示されるとともに、音声案内が再生される仕組みです。
当社が開発した「レスビー」は、屋内でも効率よく発電する独自の色素増感太陽電池を搭載しているため、バッテリー交換が不要となりました。面倒な電池交換が必要ないので手間がかからず、突然の電池切れで慌てることもありません。また、薄型設計なので、オフィスや展示施設などの壁に設置しても目立ちません。太陽電池というと住宅の屋根などに設置されているものを思い浮かべる方も多いと思いますが、色々な種類の太陽電池が、こういった様々な場所で活躍しているのです。
館内にはこのレスビーを10ヶ所に設置しています。どこにレスビーが設置されているのか、探しながら見学してみてくださいね!ヒントは「少しでも光が当たるところに設置されている」です(意外と見つからない…)。
歴史的な製品はもちろん、セルフガイドサービスといった当社の最先端の技術を体験いただけるシャープミュージアムは、完全予約制となっています。ますますパワーアップしたシャープミュージアム、気兼ねすることなく外出ができるようになりましたら、またたくさんの方が足を運んでくださることを心よりお待ちしています。
※ご予約はお電話で承っております。詳しい情報は下記のシャープミュージアムホームページをご覧ください。また、セルフガイドサービスをご希望の方は、ご予約時にお申しつけください。
シャープミュージアム:https://corporate.jp.sharp/showroom/
(広報Y)
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