SHARP Blog

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「CES 2023」に出展した120V型『AQUOS XLED』(受信用チューナー非搭載、参考出展)

当社は、1月5日(木)から1月8日(日)まで、米国ネバダ州ラスベガスで開催された世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2023」に3年ぶりに出展※1しました。

商談スペースも設けたシャープブースでは、「CES 2023」に合わせて米国での今春発売を発表した4Kテレビのフラッグシップモデル『AQUOS XLED』や、同じく開発発表を行ったスマートフォン接続型のVR(仮想現実)用ヘッドマウントディスプレイのプロトタイプ(参考展示)など、「New Energy」「Automotive」「AR/VR」「TV」の4つのテーマで展示しました。
なお、VR用ヘッドマウントディスプレイのプロトタイプの特長やCES出展の様子など、すでにブログで公開していますので、こちらをご参照ください。

  • ※1:CES 2023のメイン会場(Las Vegas Convention Center)とは別の、ウィン・ラスベガス ホテルにて出展しました。
「CES 2023」シャープブースの模様

■New Energy

屋内光を高効率で電気に変換可能な色素増感太陽電池と、当社が長年培ってきた液晶ディスプレイ技術を融合させて開発した屋内光発電デバイス「LC-LH(Liquid and Crystal Light Harvesting)」を、海外で初披露しました。(「LC-LH」の特長はブログで紹介していますのでご参照ください。)

発電効率が高く、薄型・軽量かつフレキシブルで、次世代の太陽電池として注目を集めているペロブスカイト太陽電池も参考出展しました。

屋内光発電デバイス「LC-LH」
ペロブスカイト太陽電池

■Automotive

安全性の観点から、走行時には独自のバックライト技術により運転席から助手席用モニターの映像を視認できなくする視野角制御ディスプレイを活用した助手席用モニター(Passenger Information Displayを、海外で初出展しました。

また、高感度の圧力センサーとハプティクス技術※2を融合し、スマートフォンのような滑らかなタッチ操作と、物理キーのようなクリック感を同一ディスプレイ上で実現した新開発のクリックディスプレイ、人工衛星や電気自動車などでの応用が見込まれる車載向け太陽電池を展示。これらも海外初出展となります。

さらに、コックピット用ディスプレイと一体化したカメラモジュールにより、ドライバーの視線や顔の向き、まばたきから居眠りなどを検知することが可能なドライバーモニタリングシステム(参考出展)も初出展しました。

視野角制御ディスプレイを活用した助手席用モニター(左ハンドル車用)
(正面から見る助手席側(写真下部右側、灰色の矢印方向)には映像が表示されますが、
斜めから見るドライバー側(写真下部左側、青い矢印方向)からは視認できないよう制御しています)
クリックディスプレイ
(スマホのようなタッチ操作でありながら、押し込んだときの振動で物理キー(ボタン)のようなクリック感を実現しています)
車載向け太陽電池(自動車のルーフに設置)
世界最高※3 32.65%の変換効率を実現した化合物太陽電池
ドライバーモニタリングシステム
(ディスプレイと一体化したカメラモジュールで、ドライバーの視線、まばたき、居眠りなどの検知が可能です)

  • ※2:振動などにより、触感のフィードバックを得られるようにする技術です。
  • ※3:研究レベルにおける太陽電池モジュールにおいて。2022年12月13日時点。シャープ調べ。

■AR/VR

超高解像度ディスプレイや超高速オートフォーカスカメラモジュール(ポリマーレンズ活用)、超小型近接センサーなどの当社の最新デバイスを搭載し、約175g※4の超軽量ボディと高精細映像表示を実現したVR用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)のプロトタイプを初出展(参考展示)しました。(VR用ヘッドマウントディスプレイのプロトタイプの特長やCES出展の様子は、ブログで紹介していますのでご参照ください。)

その他、高さ2mm以下の世界最薄※5を実現した超小型カメラモジュールや、HMD装着者の人や物への衝突防止に役立つ小型ToF※6型距離センサーも展示し、さらなるHMDの高性能・高機能化への可能性を示しました。 

VR用ヘッドマウントディスプレイ(プロトタイプ)
ヘッドマウントディスプレイ(プロトタイプ)の
超高速オートフォーカスカメラモジュールに使用されているポリマーレンズ
世界最薄の超小型カメラモジュール(一番右側の青枠内)
対象物との距離を計測することで、HMD装着者の人や物への衝突防止に役立つ
小型ToF型距離センサーのデモ展示
(センサーは写真下部の赤い丸の中)

  • ※4:接続用ケーブルを除く。
  • ※5:カメラモジュールとして。2022年12月13日時点。シャープ調べ。
  • ※6:Time of Flight:照射した光が対象物で反射し、戻ってくるまでの時間から距離を測定する方式。

■TV

発売以来、日本で高い評価をいただいているAQUOS XLED』のグローバル展開モデルを出展しました。mini LEDバックライトと量子ドット技術が生み出す卓越した明暗・色表現力による映像を体験できるテレビです。世界最大クラス※7120V型「AQUOS XLEDも初公開(受信用チューナー非搭載、参考出展)しました。

また、米国で「AQUOS XLED」と同時期に発売予定の、米国で普及しているスマートテレビ向けOS「Roku」を搭載したRoku TV(有機ELテレビ、および液晶テレビ)も展示しました。

『AQUOS XLED』の展示コーナー
『AQUOS XLED』グローバル展開モデル75V型
スマートテレビ向けOS「Roku」搭載の「Roku TV」

  • ※7:mini LEDバックライトを搭載した液晶ディスプレイにおいて。2022年12月13日時点。シャープ調べ。

ブースには多くの方にご来場いただきました。特に、ヘッドマウントディスプレイ(プロトタイプ)の人気が高く、デモを体験いただいた後に、隣接するコーナーで近接センサーやレンズ、カメラモジュールなど特長デバイスの説明を行いました。
今回展示したプロトタイプに使われている主要デバイスは主にシャープグループで手掛けており、小型・軽量・省電力などに加え、VR酔いの低減などにも貢献していることを動画なども交えて説明し、多くの方の関心を集めました。


当社は、「CES 2023」で展示した先進の技術や商品を、グローバルに展開していきます。これからもシャープにぜひご期待ください。

(広報H)           

<関連サイト>
■ニュースリリース
 米国のテクノロジー見本市「CES 2023」に出展
 4Kテレビのフラッグシップモデル『AQUOS XLED』を米国で今春発売
 スマートフォン接続型VR用ヘッドマウントディスプレイのプロトタイプを開発
 屋内光発電デバイス『LC-LH』が 「CEATEC AWARD 2022」の『経済産業大臣賞』を受賞
 実用サイズの軽量かつフレキシブルな太陽電池モジュールで世界最高の変換効率32.65%を達成
■製品情報
 『AQUOS XLED』グローバル向けサイト
■SHARP Blog

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Top