こんにちは、広報のUです。
やっと本格的に寒くなりましたね。今年はなっがーーーーい夏があって、気持ち程度の秋、そして冬!昨年と比べて寒さも厳しいようです。実は、暖房を効かせる際、暑い夏に助けてくれたサーキュレーターが冬にも大活躍するんです。
シャープは今年の4月に最大30畳※1までの室内の空気循環を可能にする大風量と、やさしい運転音を両立したプラズマクラスターサーキュレーター<PK-18S01>を発売しました。
- ※1 空気循環適用床面積は、当社基準(風量)による目安です。環境により異なります。
今回はサーキュレーター開発に至るまでの経緯や効果的な使い方、簡単なお手入れ方法、加えて商品に対する想いについて企画部の和田に話を聞きました。
―まずは、サーキュレーターを開発した経緯を教えてください。
サーキュレーターは2020年頃からの新型ウイルス流行で政府やWHOが換気を推奨したことで注目を集め、需要が一気に拡大しました。空気循環による節電や部屋干し、換気など、さまざまな用途で便利に使えることから、新型ウイルス流行後も普及が進んでいます。しかし、運転音やお手入れの面で課題が残っており、当社の独自の技術で解決できることはないか、というところからシャープとして初めて サーキュレーターの開発がスタートしました。
―開発を進めるにあたってどういった課題があったのでしょうか。
サーキュレーターは、小さな羽根で直進的な力強い風を吹き出す必要があるため、モーターの回転数は約1,800~2,000回/分(扇風機は約800~900回/分)と高く、大風量タイプでは自ずと運転音が大きくなる課題がありました。そこで、運転音を解決するヒントとして技術者が着目したのが、夜間に狩りをするため音を抑えながら力強く飛ぶことができるフクロウでした。 自然をお手本にした「ネイチャーテクノロジー」により、フクロウの翼形状をサーキュレーターのファンに応用することで、大風量とやさしい運転音の両立が実現しました。
―今回のサーキュレーターの開発においてこだわった部分を教えてください。
サーキュレーターの設置状況を調査したところ、床置きだけでなく棚の上など、さまざまなパターンがあることがわかりました。送風部を上に向けて洗濯物を乾燥させたり、棚の上から下向きの角度にしてローチェアでくつろぐ人に風を送ったり、多様なシーンを想定し、真上から下向き50°までの広い上下自動首振り機能を搭載しました。送風部が宙に浮いたような、これまでにないデザイン構造によって実現した機能で、実際に小さなお子さんがいて家の床に物を置きたくないデザイナーがこだわった部分です。
また、本体をファブリック調のパターンで仕上げることで、どんなお部屋にも馴染み、落ち着いた印象を与える、季節を問わないデザインを目指しました。デザインは、2本のアームが送風部を支える、上品でスッキリとしたシルエットに仕上げています。色は白物家電に多い「白」ではなく、インテリアトレンドのグレーから、ライト系とブラック系のニュアンスの異なる2色を展開しており、リビングや小物の色に合わせてお選びいただけます。操作部は文字を減らしてアイコンで表現するなど、出来るだけシンプルな印象になるように意識しました。
しかもこの台座に磁石がついていてリモコンをセットする事ができるんです!
ご購入いただいたお客様から、リモコンがなくならなくて良い!というお声をいただいています。
続いてサーキュレーターの効果的な使い方について尋ねます。
―まず扇風機とサーキュレーターにはどういった違いがあるのでしょうか?
扇風機は直接風を浴びて涼む目的で作っており、心地よく柔らかい風が特徴です。一方、サーキュレーターはコンパクトで直進性のある力強い風を送り、空気を循環させるパワーがあります。また、コンパクトで置き場所を選ばないという点から、リビングの空気循環だけでなく、脱衣所や台所など狭いスペースで使用するなど、多種多様な使い方ができるのもポイントです。
―サーキュレーターはどうやって使うと効率的ですか?また、夏と冬の使い方にはどういった違いがありますか?
サーキュレーターはエアコンと上手に併用することで、夏も冬も、季節を問わず、無駄な冷暖房を減らして快適な空間をつくることができます。
冷たい空気は床に、暖かい空気は天井にたまりやすいため、エアコンの送風に沿ってサーキュレーターを設置し、夏は床と並行に、冬は天井に向けて送風することで、お部屋の冷気や暖気を効率よく循環することができます。
また、二間続きの部屋やエアコンの風が届きにくい場所でも、サーキュレーターで冷気や暖気を送風することができるので、エアコンがない場所でも快適にお過ごしいただけます。
- * エアコンの風向や部屋の形状などで空気の流れは変わります。 部屋の状態に合わせて風量・首振り角度を調整してご使用ください。
―他にもサーキュレーターを使ってできることはありませんか?
洗濯物の部屋干しにサーキュレーターを利用するのがオススメです。特に冬場は洗濯物が乾きづらい時期なので、部屋干しをする方も多いと思います。サーキュレーターの力強い風と上下左右の首振り機能で、部屋干しの洗濯物に効率よく風を当てることで、乾燥時間を短縮することができます。さらに、当社のサーキュレーター<PK-18S01>にはイオン濃度を50,000個/cm3まで高めた当社最高濃度 の「プラズマクラスターNEXT」を搭載し、洗濯物の乾燥をサポートしながら、部屋干し衣類の生乾き臭を消臭※2できます。加えてペット臭や汗臭、加齢臭など様々な臭いにも高い消臭効果を発揮します。
また、首振りは上下約140°、左右約120°までスイングするので広範囲に送風が可能です。<衣類乾燥モード>を設けていて、一度設定した角度や風量・タイマーなどはコンセントを抜かない限り記憶してくれるので、翌日の部屋干しでは再度設定する必要がなく、便利にお使いいただけます。
- ※2 <付着生乾き臭> ●試験機関:当社調べ ●試験方法:機器の吹き出し方向約1mの位置に生乾き臭のニオイ成分がしみこんだ試験片を置いて消臭効果を6段階臭気強度表示法にて評価。■試験結果:約1時間で気にならないレベル(臭気強度2以下)まで消臭。衣類乾燥運転「風量最大」で実施。*
- * ニオイの種類・強さ・対象物の素材などによって、消臭効果は異なります。吹き出す風の当たらない部分のニオイは取れません。
―一年中、使用できるとなるとお手入れがしたくなりますよね。工具不要の分解にこだわった理由はなんでしょう?
工具が必要なお手入れは面倒に感じて、後回しにされがちです。サーキュレーターは通年商品なので、シーズンごとにお手入れして、長く清潔に使っていただきたいという思いから、工具不要でいつでも簡単にお手入れができる構造にこだわりました。
―分解構造にどんな工夫があるのでしょうか。
手で簡単に分解できるよう、面倒な手ネジも含めてネジを一切使わない設計にする一方、使用中にガードが簡単に外れてしまわないようにすることが難しいポイントでした。また、送風部外側のツメや内部の配線がお手入れの邪魔にならないように、ツメを無くしたり配線を隠したりする工夫を施しました。
―今後、どういった製品を開発していきたいか想いを聞かせてください。
わたしたちが開発している空気清浄機や扇風機、サーキュレーターなどの空調関連の家電は「生活をより豊かにする家電」として位置づけられています。そこを冷蔵庫や洗濯機のような「生活に必要な家電」にしていきたいと考えています。今回シャープとして初めてのサーキュレーターの開発に携わり、長い道のりを経てやっと製品化できたことはとても嬉しく、「生みの喜び」を強く感じることができました。今後もより多くの方に「買ってよかった」「生活に必要だ」と思ってもらえるような商品を作り、その魅力を伝えたいと思います。
では最後にどれくらい分解とお手入れがしやすいのか実際に試してみましょう!
■洗いやすさをチェック!!!
どれだけ簡単にできるのか、実際に分解して洗ってみました。
洗い終わったら、分解と逆の手順で組み立てます。
- * 前ガード、後ろガードがきちんと取り付けられているか確認してください。
- * 本体に取り付ける前には十分に乾燥させてください。
分解とお手入れ、そして最後の組み立てまであっという間に行うことができました。外してみると意外と汚れが溜まっていて、水で流すとすっかりキレイになりましたよ!
今年の夏は本当に暑くて、昼間はもちろん、朝から晩までエアコンがないと過ごせないほどでしたよね。サーキュレーターはたいへん重宝されたと思います。
この冬もぜひ暖房と併せてお使いいただくため、年末にお手入れしてみてはいかがでしょうか。
YouTubeのシャープ公式チャンネルでもサーキュレーターについて紹介しています。ぜひご覧ください。
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