準備はできていますか?軽減税率対応電卓、ご用意してます。
2019年8月21日
消費増税のニュースが流れることが多くなってきました。子どもから大人まで誰もが払う税金なので、皆さまも関心が高い話題ではないでしょうか。中でも軽減税率の導入は初めてのことで、実際どうなるのかよくわからないというご意見も多いようです。とは言え、軽減税率を計算しなくてはならない立場の方にとっては、そうも言っていられない大きな問題。例えば遊園地などでの食べ歩きの飲食料品については8%、店舗が設置するベンチやテーブルなどで飲食する場合は10%とすることが検討されるなど、なかなかややこしいですね。そこでご用意したのが、軽減税率対応電卓です。
ミニナイスサイズ電卓<EL-MA71X>(左)とセミデスクトップ電卓<EL-SA72X>
(8月23日発売予定)
<EL-MA71X>は10桁、<EL-SA72X>は12桁で、10月1日に予定されている消費税率の変更・軽減税率の導入に合わせ、それぞれ当社独自の「8%」と「10%」の税込専用キーを搭載しています。手軽に軽減税率の計算ができるほか、計算中の税率が液晶画面に表示されるため、入力間違いの防止に役立ちます。また、任意の税率設定も可能で、サービス料などの応用計算もできるなど、便利な機能で複雑な軽減税率の計算をサポートします。
ここで少し当社の電卓の話をご紹介します。最近スマホについている電卓機能で十分という方も多く、電卓を使う機会が減ってきているかもしれません。でも、職場などではまだまだ大活躍の電卓。実は、世界で初めてオールトランジスタによる電卓を開発したのはシャープなのです。
1960年、テレビブームに沸いていた頃、若手技術者たちが取り組んだのが「ソロバンのようにいつでも誰でも使える計算機の開発」でした。コンピュータについてまったくの素人たちが一から勉強して完成させたのが、世界初オールトランジスタ・ダイオードによる電子式卓上計算機<CS-10A>。発売当時の価格は535,000円。国産車が買えるほどの値段でしたが、大きな反響を呼びました。
<CS-10A>(1964年発売)
1969年、世界初のLSI化電卓「マイクロコンペット」<QT-8D>を開発しました。当社は翌年、奈良県天理市に最先端のLSI量産工場を建設しています。主要部品のLSI化が進んだことで、電卓事業には各社が争って参入し、のちに30を超えるメーカー、210機種が入り乱れる、いわゆる“電卓戦争”が始まりました。
<QT-8D>(1969年発売)
1973年には、電卓の表示装置として初めて液晶を使った<EL-805>を開発。1枚のガラス板に、液晶、C-MOS LSI、配線など計算機の全機能を集約しました。液晶はこの後さらに技術革新を進め、電卓や時計、AV機器、情報関連機器はもちろん、あらゆる分野で応用されるキーデバイスへと発展していきます。
<EL-805>(1973年発売)
そして1977年、世界で初めてタッチキー方式を取り入れた厚さ5mmのカード電卓<EL-8130>を開発し「ボタン戦争は終わった」のキャッチフレーズで大ヒットしました。
<EL-8130>(1977年発売)
話題を集めたテレビCM
新しい製品も、歴史の積み重ねがあってこそ。今回は、電卓の新製品と当社の電卓の歴史についてご紹介させていただきました。
(広報担当:Y)
関連記事