ビジネスチャット、音声/ビデオ会議がシームレスに融合した新ツール登場!!
- ビジネスコミュニケーションサービス『LINC Biz』 スタート -
2019年12月26日
「チャット」とは、ネットワークでつながっているメンバーとリアルタイムにメッセージのやり取りをすることです。メールと違って、リアルタイムでやり取りができるので、話もはずみます。実は多くの方が利用しているLINEのトーク機能もチャットにあたります。画像なども共有できて楽しいですよね。
ビジネスでも、チャットなら議論が盛り上がるのではないでしょうか? 資料を共有できれば便利ですし、議論を重ねていくと、会議を行う必要性もでてきます。チャットから、簡単に会議に移れたら・・・。
こうした要望を満たすべく、10月1日に発足したシャープグループの新会社 株式会社AIoTクラウド(以下 AIoTクラウド)は、ビジネスチャット、音声/ビデオ会議をシームレスに融合させたビジネスコミュニケーションサービス『LINC Biz』を開発、11月28日よりサービスをスタートしました。
そこで、今回は『LINC Biz』についてAIoTクラウドの開発メンバーにうかがいました。
- まず、なぜ『LINC Biz』を開発しようと思ったのですか?
メールだと、リアルタイムな対応が難しいだけでなく、途中から参加すると経緯が追いにくいというデメリットもありました。チャットなら、テーマや部門など様々な側面からチャンネルを立てて管理できるので、途中から議論に参加しても、経緯も分かるし内容が把握しやすいのです。また、チャットでの議論から、会議を行うことになった場合、会議室の予約やメンバー間のスケジュール調整などに時間が取られてしまいます。そこで、チャットをベースに、そこからシームレスに会議を始められるようなツールを開発したら便利じゃないかという声が出てきて、まずは、シャープ従業員向けツールとして開発がスタートしました。
『LINC Biz』について動画で紹介しています
- 『LINC Biz』の特長を教えてください。
①オールインワン、②ビジネスチャットと音声/ビデオ会議のシームレスな連携、③導入企業の要望に応じて拡張機能の提供が可能、大きく言うとこの3つです。
①オールインワン
『LINC Biz』は、ビジネスチャットと音声/ビデオ会議をワンパッケージで提供しています。他社はどちらかのみだったり、両方備えていても、例えばビデオ会議が補助的であったりと、いずれも高機能なのは『LINC Biz』だけです。
②ビジネスチャットと音声/ビデオ会議のシームレスな連携
ビジネスチャットでの議論から、チャット上で発信された会議案内のメッセージをクリックするだけで音声/ビデオ会議に移行できます。これが可能なのもオールインワンのサービスとして開発したからです。
③導入企業の要望に応じて拡張機能の提供が可能
本サービスのビジネスチャット機能と、各企業内のITシステムなどと連携させることで、個別の業務に応じた効率的な拡張機能を実現します。本部と作業現場を結び、リアルタイムな報告・指示で管理できたり、チャットで提出したデータを自動集計して報告書などを作成したりできます。また、チャットを使った申請や事務手続きなどの仕組みづくりや、チャットでの質問に、自動回答する「FAQチャットボット」なども構築できます。
- 具体例をあげるとどんなことができるのですか?
例えば、週報を紙で作成していた営業現場の話ですが、週報をチャットに置き換え、それを自動集計できるようにしました。チャットで「週報」と入力すると、設問が出て来ます。その設問への回答をチャット上で入力していくだけで、週報が出来上がります。簡単で手間も少なく、個々の週報を管理スタッフが手作業で集計する必要もありません。『LINC Biz』はパソコンやスマホなど、どの形態でも柔軟に対応できるので、スマホで簡単に入力できるのもメリットです。
また、「FAQチャットボット」は、その企業のFAQのデータベースとチャットを連動させます。お客様がチャットに質問を入れれば、即座に自動回答します。
- 『LINC Biz』は他に優れたところはありますか?
もちろんです。本サービスは、シャープが持つ国内データセンターを活用しており、お客様ごとにサーバーリソースを分けて管理する「コンテナ型仮想化技術」を採用していますので安心してご利用いただけます。データ暗号化なども行っており、セキュリティ面も十分配慮しています。
また、『LINC Biz』は、シャープ従業員向けに導入したことから生まれたサービスです。国内約20,000人の従業員と海外販社 49拠点に導入済みです。社内のあらゆる要望に応えながら継続的に改良・開発したものなので、信頼性も問題ありません。
- 『LINC Biz』が商品化されるまで、様々な苦労があったと思います。
ビジネスチャットやビデオ会議など、単体で提供されていたオープンソースのサービスを使って開発した商品なので、直感的でシームレスに繋がっているような画面デザインを構築するのが大変でした。ビデオ会議のボタンは画面の右上にアイコンがあったのですが、気付きにくい位置です。チャットをしていて、即座にビデオ会議に移れるよう、チャットの入力部分に近接した、右下にアイコンを移しました。また、分かりやすさに配慮し、チャット、ビデオ会議の区別がつくように、チャット関連は青、ビデオは緑と色分けも行いました。
加えて、シャープ社内の利用者から、検索機能についての意見が多くあがりました。キーワードはもちろん、人、日付など多くのパラメータを駆使して検索しやすいように改良しています。検索機能が使いやすいことも『LINC Biz』の強みですね。
ほかにも、ビデオ会議で資料を共有し、複数のメンバーで同時にコメントなどを書き込めます。チャットに戻っても、書き込まれた資料を見ることができます。こうした使いやすさの徹底も図りました。
こうして改良された本ツールは、社外向けにも有用ではないかということで、社外展開を図ることにしました。
- 『LINC Biz』の低料金はどうして実現できたのですか?
先ほど、オープンソースのサービスをベースに開発したことをお話ししましたが、元々のサービスには様々な機能が付いています。その中にはあまり使わないものもたくさんあるのです。シャープ社内での使用状況から、不要な機能が抽出できました。そこで、不要な機能を削り、必要最低限の機能に絞り込みました。そうすることで、シンプルで使いやすいサービスになります。また、シャープ内の資産を有効活用できることも低料金化に繋がっています。シャープの国内データセンターを使うことで、データ保管のために他のクラウドサービスを利用することもなく、その分、コスト削減に繋がりました。
- ありがとうございました。『LINC Biz』はビジネスで使える効率的なツールであることがよく分かりました。
現在、政府が掲げる働き方改革の実現を目指し、様々な分野で業務の効率化に向けた取り組みが提案されており、今後、こうしたビジネスチャット関連市場の急速な拡大が予測されています。AIoTクラウドは、『パートナーのIoT化を支援し、パートナーと一緒に社会問題を解決し、真のスマートライフを実現する』というミッションのもと、ビジネス分野での本サービスの普及を目指しています。
(広報担当:H)
<関連サイト>
『LINC Biz』公式サイト: https://getlincbiz.jp/
ニュースリリース:
「ビジネスコミュニケーションサービス『LINC Biz』の提供を開始」
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