「S-style」シリーズのデザインの根底には、シャープの技術がありました
2015年9月18日
今までの加湿空気清浄機とは少し違ったコンセプトを持つ「S-Style」シリーズ。
「S-style」シリーズのコンセプトである「上質な空気のカタチ」には、
どのようなメッセージが込められているのでしょうか。
今回は、「S-style」シリーズのデザインと技術の関係について、
デザイナーへのインタビューをもとにご紹介します。
-- 「S-style」シリーズが生まれた経緯を教えてください。
デザイナー キッカケは、技術から送られてきた空気清浄機の新しいファンでした。それは今までのものよりもとても薄く、安定した風量を確保し、音も静かなものです。そのファンを見た時に、この技術を製品としてどのようにデザインするか、すごく悩みました。薄さや小ささが特長的な空気清浄機はたくさんありますが、シャープの技術をフルに活かして、薄さというデザイン性と機能性を追求した本格的な空気清浄機を作ろうと考えました。
-- ファンの形状が印象的ですね。
デザイナー 少し強い風でも、とんぼは悠々と飛ぶことができます。その秘密は羽根の形状にあるのですが、その自然の知恵や成り立ちを参考にして、技術として昇華させることで、風の摩擦抵抗を減らし、効率良く風を送れるようになりました。
-- デザインと機能を追求した部分について、もう少し詳しく教えてください。
デザイナー 空気清浄機は部屋の空気を吸い込み、浄化して、プラズマクラスターと共に部屋に放出します。この空気の流れをデザインの力で表現したいと考えました。他の空気清浄機は、外からファンを見ることはできません。「S-style」シリーズの空気清浄機は、ファンという“技術”をあえて見せることで、空気への安心感や信頼感に繋げたいとの想いがあります。見た目の良さではなく、しっかりとした機能をデザインによって表現したのです。ファンを照らす光と、空気の出口を照らす光。この2つの淡い光が情緒的な空間を演出し、人と家電との距離をさらに縮めてくれると考えています。
-- デザインと機能の両立により、お客さまにはどのような利点があるのでしょうか?
デザイナー 薄くなったことで、置き場所を選べるようになりました。床に置くのが一般的な空気清浄機ですが、例えば棚や家具の上に置くことができます。正方形と円というシンプルで抽象的な形状の組み合わせによってデザイン性を高めることで、「誰かに見せたい」と思っていただけるような洗練されたデザインに落とし込めたと思います。360度どこから見てもキレイに見えるように、空気を取り込むメッシュの形状にもこだわりました。
-- 加湿機も同様の考えから生まれたのでしょうか?
デザイナー はい。同じ空間に置いていただけるように、同じコンセプトでデザイン設計をしています。
-- 「上質な空気のカタチ」を実現する性能を、デザイン(形状と光)によって表現したということですね。
デザイナー 特に、光が製品にもたらす印象はとても大きいと思います。光の色や形、点滅の仕方によって、人がどう感じるのかを徹底的に考えて設計しました。人が寝ているときの呼吸のように、そっと明るくなり、ふわっと消える。見ているだけでふと眠くなってしまうような、情緒的で安心する光です。
-- ありがとうございました。
プラズマクラスター空気清浄機<FP-FX2>は9月19日(土)に発売、
プラズマクラスター加湿機<HV-EX30>は10月20日(火)に発売予定です。
デザインとは、形や色の組み合わせだけではなく、その製品の本質をシンプルに表し、
お客さまと製品を直観的に繋げるものだと感じました。
(広報担当:M)
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