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シャープに入居して良かった!①株式会社インタッチさま
―シャープのオープンインキュベーション事業<2>―

株式会社インタッチ 松本さま

株式会社インタッチ 松本さま

当社は2016年から、長年つちかってきたモノづくりのノウハウをもとに、スタートアップを支援するオープンインキュベーション1事業を進めており、本年(2020年)5月に、その施策の1つである「モノづくりプロ.net」について紹介しました。今回は、本年1月27日に奈良県天理市(市長:並河健)と締結しました連携協定に基づく「シャープ総合開発センター(以下、シャープ天理)」への企業誘致活動を知り、シャープ天理に入居されたスタートアップ(企業)さま2社に集まっていただき、お話をうかがいました。初回は、ビジネスマッチング、製品開発の企画・設計・製作および、コンサルティングなどを事業領域とする株式会社インタッチ(以下、インタッチ)松本さまです。(次回はドローン関連の事業を行うソラカケ株式会社さまです)

※1 インキュベーション(Incubation):英語で「(卵の)孵化ふか」という意味があり、転じて、「新規事業の創出や起業の支援を行い、その成長を促す」こと。

 

まずは、シャープ天理への企業誘致活動の概要を紹介します。

■天理市との連携協定とシャープ天理企業誘致活動の概要

当社のR&D拠点である天理事業所にスタートアップやテクノロジーイノベーションを目指す企業を誘致し、天理市と協力して入居企業を支援することで、天理市での新規事業創出、企業誘致、雇用創出、定住促進とともに、当社とスタートアップ等の連携強化と新規事業創出を図るものです。
入居したスタートアップは、天理市からの入居費一部補助(2年間)のほか、当社から施設の入居費全額補助(半年間)などリーズナブルな費用で入居できることに加え、シャープ天理内の食堂や体育館などの施設を利用でき、かつ事業展開にあたってのアドバイスを受けられます。
 ⇒ 詳細はこちら(ニュースリリース利用企業募集のご案内

天理市庁で行われた連携協定締結式にて、サインした連携協定書を持つ 当社常務執行役員 研究開発事業本部長 種谷 元隆(左)と天理市長 並河 健 氏

天理市庁で行われた連携協定締結式にて、サインした連携協定書を持つ
当社常務執行役員 研究開発事業本部長 種谷 元隆(左)と天理市長 並河 健 氏

 

続いて、入居されたスタートアップのインタッチさまにお話をうかがいました。

― インタッチさまの事業内容を教えてください。

モノづくり全般について幅広くやっています。今までつちかってきた人脈をもとに、製品開発の企画・設計・製作や部品調達、信頼性試験、量産支援に至るまで、依頼された内容に応じ、提携企業などといっしょに自ら作業を行ったり、その分野に強い人材・企業を派遣したりしています。また、「新ジャンルに進出するので売り先を紹介してほしい」、「こういう分野に進出したいので、その分野に詳しいパートナーを紹介してほしい」といった依頼や、固有の優れた技術をお持ちなのに活かせる場面が少ない、もしくは減ってきたという企業と、そうした技術を必要とする企業を結びつけるようなビジネスマッチング、コンサルティングなどを行っています。

 

― インタッチさまの強みはなんですか?

「コミュニティの広さ」ですね。モノづくりには筐体きょうたいを作ったり、回路を担当したり、ソフトを扱ったりとさまざまな会社が参加していますが、当社は、机上のコンサルだけでなく、いっしょに現場に立って汗をかくことが多いんです。そうした中での信頼感から、こんなことやるからこういう会社を紹介してよ、と話をもらうことが増えてきました。当社の強みは、こうしたさまざまな業種の方との交流によって生まれた「多彩なコミュニティ」だと考えています。

  

― 具体的にはどういった製品にたずさわっているのですか?

主に電気製品が多いです。スタートアップやメーカーなどの開発委託や量産化への支援などにたずさわりました。また、シャープのオープンインキュベーション事業の一つである「量産アクセラレーションプログラム」2にも、協力企業の1社として関わらせていただいており、これまでにもいくつかのスタートアップさまの製品試作や開発などに、シャープと連携をして取り組んできました。

※2「量産アクセラレーションプログラム」とは、量産、事業化を目指すスタートアップ等企業に伴走して、量産仕様決定/量産工場選定/見積り精査/量産立ち上げ/品質確認をハンズオンでサポートするプログラム。

 

― なぜ、シャープ天理に入居しようと思われたんですか?

業務が拡大するなか、どこかに良いシェアオフィスがないか探していました。そんな中、シャープ天理への企業誘致活動の話をうかがい、天理が本拠地である研究開発事業本部といっしょに仕事をする機会が徐々に増えてきたこともあって、コミュニケーションの面で多くのメリットがあると考え、入居を決めました。

シャープ天理でのオフィス(インタッチ 松本さま)

シャープ天理でのオフィス(インタッチ 松本さま)

 

― 入居されての感想をお聞かせください。

シャープとフェース・トウ・フェースでお話しできるのはやはりメリットが多いですね。何かあったらすぐにミーティングできますし。費用面でも、敷金・礼金が不要で、管理費は多少必要ですが、シャープ・天理市さまからの入居費用の補助があり、非常に助かっています。西名阪自動車道の天理インターから近いというのも便利です。食堂も利用できますし、快適に過ごさせてもらっています。

 

― それは良かったです。では、入居されて事業は順調なんですね。

はい。距離が近くなったこともあり、シャープからお仕事の依頼をいただくことも増えてきました。また、電子部品などの置き場所として倉庫も利用しており、いろんな面で入居して良かったと考えています。

 

― 御社の今後の展開を教えてください。

現在1人でやっていますので、人(リソース)を増やし、出来るサービスの量を増やしたいと考えています。

 

― では、最後に要望などあればお聞かせください。

現在、天理を拠点としつつ、起業先の大阪はもちろん、関東でも仕事をしています。たとえば、幕張事業所などの天理以外のシャープの拠点なども使用させてもらえれば助かります。また、シャープ天理への入居者が増えれば、入居者同士のネットワークもできると思うので、ぜひ、入居者を増やしてほしいです。私の方からも何社かに声をかけているんですよ。

 

― ええっ、そうなんですか。とてもありがたいです。

 


次は、ドローン関連の事業をされているソラカケ株式会社さまです。実は、当社が想定していた入居企業(=モノづくりに関連した企業)とはちがいますが、シャープ天理に入居されたことで、新しい可能性が見えてきています。お楽しみに!

●まだまだ入居企業を募集中です。もし、奈良方面でリーズナブルな費用でオフィスなどをお探しであれば、ぜひご検討ください。 ⇒ 利用企業募集のご案内


株式会社インタッチ
・所在地:奈良県天理市櫟本町2613番地の1 B棟1階内(本社)
・代表者:代表取締役 松本 大
・事業内容:ビジネスマッチング、製品開発の企画・設計・製作および、コンサルティング

(広報担当:H)

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