4Kに加え、地デジも高画質でたっぷり楽しめる、簡単操作の「AQUOS 4Kレコーダー」<4B-ET3/EW3シリーズ>登場!
2022年11月17日
4Kテレビの普及が進んでいますが、4K放送※1はもちろん、地上デジタル放送(以下、地デジ)などのハイビジョン放送を高画質で、たっぷり長時間録画できる4Kレコーダーがあればとお考えの方も多くおられるのではないでしょうか。
当社はそうしたお客様のニーズを満たし、さらに進化させた「AQUOS 4Kレコーダー<4B-ET3/EW3シリーズ>」を商品化しました。
今回は、本機の企画・開発担当者に、製品の特長やおすすめの機能などを聞きました。
- ※1 BS・110度CSの4K放送
― 早速ですが、「AQUOS 4Kレコーダー」新製品の特長を教えてください。 → 製品詳細はこちら(ET3シリーズ/EW3シリーズ)
(宮田)最大の特長は、業界で初めて※2、地デジなどのハイビジョン放送を高画質で録画できる「2K HEVC※3長時間録画」に対応したことです。従来機種から、4Kレコーダー用画像処理エンジン「Medalist BD」に搭載しました高画質圧縮技術「HEVC」により、4K放送を4K画質のまま長時間モードで録画することが可能となりましたが、今回新たに、ハイビジョン放送も高画質でさらに長時間録画できるようにしました。画質設定を「2K HEVC 2.4倍」モードにして地デジを録画する場合、圧縮による画質の劣化を抑えハイビジョン放送と同等の画質を維持したまま、DR※4モードの約1.7倍(70%アップ)もの長時間、ハードディスクに録画することが可能で、ハードディスク容量の節約にもなります。
ほかにも、当社独自の映像処理技術「5upコンバーターPRO」により、画質の決め手となる5つの要素「解像度」「輝度」「色域」「フレームレート」「ビット深度」を4K放送級※5の美しさで楽しめるようアップコンバートして表示します。地デジで録画したハイビジョン番組やブルーレイソフトを色鮮やかな美しい映像で楽しめるほか、録画した番組を再生する際に、映画やドラマ、スポーツといった番組のジャンル情報をHDMI経由で送信することで、テレビ『AQUOS』の「AIオート」モード※6による高画質映像をお楽しみいただけるようになりました。
- ※2 国内で販売されているブルーレイディスクレコーダーにおいて。2022年10月12日時点、同10月29日発売。シャープ調べ。
- ※3 HEVCとは、High Efficiency Video Codingの略。従来のH.264(MPEG-4 AVC)と比較し約2倍の圧縮効率を誇る最新の動画圧縮方式。画質を維持したままファイルサイズを小さくでき、同じビットレートでも従来のH.264よりも画質の劣化を抑えられます。
- ※4 Direct Recordの略。放送された映像をそのままの画質で録画するモードです。高画質である一方、データ容量が大きくなります。
- ※5 4K放送とまったく同じ画質になるわけではありません。
- ※6 100万以上の映像を学習したAIが、人の顔や空などを高精度で検知。検知結果と、映画やドラマ、スポーツといった番組のジャンルに合わせて映像を自動で調整する、テレビ「AQUOS」に搭載の映像モードです。今後発売する「AIオート」機能付きのAQUOS(EP1ライン)に、本レコーダーとの連携機能を搭載します。
― なぜ、地デジの高画質、長時間録画対応を進めたのですか?
(宮田)4Kテレビを購入されるお客様が増えるなか、4K放送の番組や4K画質のソフトは、まだあまり多くなく、4Kレコーダーの購入を躊躇する方もおられると感じています。また、実際に4Kレコーダーをお持ちの方も、放送の主流である地デジなどハイビジョン放送を録画する頻度の方が高い状況です。そこで、『いつもの地デジが高画質でたっぷり楽しめる「AQUOS4Kレコーダー」』を目指しました。さきほどの特長にありますように、アップコンバートして表示する「5upコンバーターPRO」を搭載していますので、録画したハイビジョン放送も4Kと同程度の美しさで楽しめますよ。
― 4Kレコーダーはまだ早いかなとお考えの方も興味を持ってもらえそうですね。
(吉川 [忠])ただ、放送中の番組を直接HEVCへ変換しながら録画するのは負荷が高いため、一旦DRモードで録画して、電源オフの間にHEVCに変換処理する必要があります。多くの番組を予約すると変換時間も長くかかってしまうため、お客様にご迷惑をおかけしないよう、HEVC長時間録画の予約番組数※7を最大20にしぼる仕様としています。HEVC長時間録画を多くされる場合、こまめに電源オフをしていただけると助かります。
- ※7 番組表からの録画予約時にのみ選択できます。自動録画や直接録画では2K HEVC長時間画質は選べません。
― ほかにおすすめの機能はありますか?
(宮田)当社AQUOS 4Kレコーダーの一貫した基本コンセプトは、「録る・見る」が簡単で「安心」なレコーダーです。「ドラ丸」に加え、「おまかせ録画」「番組名繰り返し予約」に対応し、見たい番組を手間なく録れるようにしました。
従来から、連続ドラマを自動でリストアップし、予約操作しなくても4週間分をまるごと自動で録画する「ドラ丸」という機能がお客様に好評ですが、タレント名やジャンルなど、お好みのワード(12個まで)を設定する録画に加え、おまかせテーマ(プリセット)から選ぶことで、番組表で見逃しても逃さず録画してくれるなど、自動録画機能を進化させた「おまかせ録画」ができるようになりました。
さらに、一度番組名で予約すると、同じタイトルの番組を繰り返し録画する「番組名繰り返し予約」機能も加わりました。例えば、3か月ごとや半年ごとに放送される番組改編期の特番などもタイトルが同じであれば、一度予約するだけでずっと録画してくれる機能です。
(吉川 [武])ほかにも、4Kをもっと楽しんでもらえるよう、4K撮影された動画(MP4動画)を取り込んで大画面テレビで簡単に再生できるようにしました。
従来も、スマホから4K動画をWi-Fi経由で取り込むことはできましたが、新たに、4Kビデオカメラで撮影した4K動画を取り込めるようにしました。なお、前機種では、取り込み時にMP4からTS方式のデータに変換していたため、時間がかかり、煩わしさもあったと思います。しかし、新製品は、取り込んだ4K動画を変換せずそのままMP4形式で再生できます。また、2K AVC変換してディスクに記録すれば、基本的には他社の4Kレコーダーでも再生可能です。
こうした機能は「簡単」という当社の基本コンセプトにも合致したものです。
- ※8 4K/2K録画のタイトルを2K AVCに変換できます。4Kタイトルを4Kタイトルのまま変換することはできません。
― 商品開発する上で苦労したこと、工夫したことを教えてください。
(山本)地デジの長時間録画を搭載すると、データ量が減るので、録画タイトル数の増加が見込まれます。そこで、録画可能タイトル数の最大値を3,000から7,000に増やしました。しかし、増える分処理数が多くなるので、目的の録画タイトルの画面表示に時間がかかり、試作段階では従来より約5倍の時間がかかるようになってしまいました。これではユーザビリティが良くないですよね。
今までは、最初に録画したもの(1番目)から目的の録画タイトルまで順番に処理する「全数探索」という方法を採用していましたが、それを改めて、目的のタイトルが、録画してあるタイトル数の半分より前半にあるのか後半にあるのかを判断、そのいずれか(半分)だけを処理する二分探索を採用しました。そして、その半分、さらに半分・・・と繰り返すことで処理数・時間が削減されます。この工夫に加え、メモリ使用領域の最適化などによって、この課題を解消することができました。ほかにも、随所に修正・調整を重ね、進化を進めました。
― 最後に、これからの抱負を教えてください。
(伊藤)レコーダー新商品発売と同時にスマホアプリを無償化したことにより、見たい番組をたっぷり手間なく録画して、いつでもどこでも視聴いただける、使い勝手の良い4Kレコーダーが完成したと思っています。ぜひ、このレコーダーで録画ライフを楽しんで欲しいです。
ネット上での番組の見逃し配信などが一般化し、レコーダーを不要と考える方もでてきました。しかし、操作性などユーザビリティを向上させるとともに、例えば「韓流ドラマ」というテーマを設定すれば、面倒な設定無しで韓流ドラマをお録り置きできるなど見逃し配信ではできない機能を搭載することで、4Kレコーダーの楽しさをもっと多くの方に伝えていきたいです。それにより、シャープファンが増えればと期待しています。
― ありがとうございました。
テレビ放送の主流がまだハイビジョンいうこともあり、4Kレコーダーの購入を迷われている方もおられると思います。しかし、今回の新製品は、4K放送の録画はもちろん、ハイビジョンでの高画質、長時間録画に加え、「簡単」というコンセプトのもと、ユーザビリティを極めた、十分に楽しめる製品になっています。ぜひシャープの4Kレコーダーをご検討ください。
(広報H)
<関連サイト>
■ニュースリリース:『AQUOS 4Kレコーダー』6機種を発売
スマートフォン向けアプリ『AQUOSリモートプレーヤー2』の無償提供を開始
■製品情報:ブルーレイディスクレコーダーサイト
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