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5G Tokyo Bay Summit 2018で、5G 8Kマルチチャンネル同期伝送の技術デモを公開

2018年7月19日

著者:z

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5月23日から3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)において、NTTドコモさまと当社が共同研究する5G 8Kマルチチャンネル同期伝送の技術デモを実施しました。

無線通信に関する総合展示会「ワイヤレス・テクノロジー・パーク」などが開催されている会場内に、NTTドコモさまによる「5G Tokyo Bay Summit 2018」という次世代通信に関連する展示パビリオンが設けられ、その展示ブースでデモを行いました。

 

無線通信に関する総合展示会「ワイヤレス・テクノロジー・パーク」などが開催された東京ビッグサイト

数多くの無線通信に関連する展示会や発表会が同時に開催

NTTドコモさまによる「5G Tokyo Bay Summit 2018」パビリオン

当社が技術デモを実施した展示ブース

当社は、超高精細8Kの映像技術にいち早く着目し、多岐にわたり研究を進めています。今回のイベントでご紹介したのは、5G超高速・大容量通信により可能となる8Kマルチチャンネル同期伝送です。

セレッソ大阪の舞洲グランドで行われたサッカーの練習風景から、「パス」「サイドからのセンタリング」「シュート」といった一連のプレーを当社製8Kカムコーダー3台で同期撮影し、3つの視点でご覧いただきました。

 

セレッソ大阪の舞洲グランドでの撮影イメージ

これまでの実験で、複数(最大12チャンネル)の8K映像を個別に伝送したことはありましたが、3台のカメラで同時に撮影したコンテンツを同期処理し、受信側で同時に再生・表示させるのは、初めての試みです。

3つの8K映像は同期処理されているため1つのプレーをマルチ画面のように並べ、異なった角度から観るだけでなく、3つあるモニター画像のうち2つは通常の視点、そしてもう1つのモニターは気になる部分を拡大してスローで楽しむなど、新しい見せ方も紹介しました。これからさらに研究が進めば、未来の視聴スタイルは、もっと面白くなるだろうと期待が膨らみます。

 

デモ映像視聴までの流れ

あらかじめ3台の8Kカメラで同期撮影した映像情報に対してそれぞれ圧縮、MMT(MPEG Media Transport)処理などを行った信号を、5G通信環境を介して同期伝送し、受信側で3チャンネルに分離。それぞれに対して8KデコーダーでMMT、映像復号を行うことにより、複数の8K映像同期伝送が実現可能となります。

これらの技術をさらに進化させ、安定した8K映像用無線伝送を実現することによって、国際的なスポーツ競技の中継や各種イベントの中継に、移動可能な超高精細ライブビューイング会場の提供など、5Gを活用した様々な8K映像サービスの展開を目指しています。

 

多くの見学者が訪れたデモ会場の様子。当社社員による説明が行われました。(8Kモニターの上方には、主催者が設置したデモ用の5G基地局アンテナが見えます)

 

こちらは当社製8K映像受信装置 <TU-SH1050> 3台
(本実験用に一部改修しています)

技術デモを見学したお客様からは、「こういうサービスをライブビューイングやスポーツバーなどで体験できるのであればぜひ観たい」「雨天での練習風景ため、8Kだと雨粒がリアルに見えて凄い」「8K映像の凄さや魅力を4K映像と比較するような形で見せて欲しい」という感想やご意見をいただきました。

たくさんのご期待に応えられるよう、今後も更に無線通信に関する技術の向上を図っていきたいと思います。

 

無線通信の歴史を学ぶ

1Gから5Gまで、移動通信の変遷を紹介する展示

「ワイヤレス・テクノロジー・パーク」の会場には、「歴史展示コーナー 携帯電話の誕生から40年 無線とネットワークの進化の歴史」と題する特別展示があり、アナログの自動車電話が登場した黎明期より2020年の5Gの到来までの流れを紹介していました。

歴史の一つとして紹介されていた、当社製のカメラ付き携帯電話<J-SH04>は2000年に登場し、「写メール」という言葉とともに広く普及しました。説明文には、「国立科学博物館の未来技術遺産 第00168号 携帯初のモバイルカメラ搭載携帯電話 として登録されています」との記述があります。今やスマートフォンや携帯電話の基本機能としてカメラ付きは当たり前になりましたが、当社の携帯電話が歴史の1ページを作ってきたのだと、少し誇らしく感じる展示とともに、これからも8Kや5Gをはじめ、人々の暮らしを豊かにする企業であり続けたいとの思いを新たにしました。

 

当社製カメラ付き携帯電話
<J-SH04>

国内メーカーがアイデアを競った時代
当社製サイクロイドタイプのワンセグ携帯電話

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(広報担当:Z)

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