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進化し続ける!クラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY(ココロエナジー)」

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12月1日は「防災用品点検の日」かつ、「冬の省エネ総点検の日」です。
この機会に、家庭の防災や省エネ点検をされてはいかがでしょうか。防災機器や省エネ機器への興味がグッと高まると思います。

実は、当社の太陽光発電システム(以下、太陽光発電)およびクラウド蓄電池システム(以下、クラウド蓄電池)の新たな見守りサービス「COCORO ENERGYモニタリング」がスタートするのも12月1日です

AI搭載で賢くなり、さらなる省エネが期待できる当社のクラウドHEMS(ヘムス)サービス「COCORO ENERGY(ココロエナジー)」について、エネルギーマネジメント商品企画部の雨堤と星出に聞きましたので、紹介します。

見守りサービスのモニタ画面となるスマートフォンを手にする雨堤さん(左)とHEMS(コントローラ)を手にする星出さん

―― 「HEMS(ヘムス)」という言葉は、住宅業界ではかなり認識されるようになって来たと思うのですが、一般の方にはまだまだ浸透してないと思います。やさしく教えてもらえますか?

(星出)HEMSとは、ホーム・エネルギー・マネジメント・システムの略です。家庭の電力使用状況を数字やグラフで見える化して節電のアドバイスをしたり、エネルギー機器や住宅設備機器の制御を行ったりするなど、便利で快適な生活を実現するシステムです。
当社のHEMSの構成例はこちらの図をご参照ください。

HEMSのシステム構成例

例えば、対応するエアコンをご利用であれば、外出先からスマートフォンで「COCORO ENERGY」を使ってエアコンを操作して、帰宅時に部屋を暖めておくことができます

スマートフォンから「COCORO ENERGY」を使ってエアコンを操作する画面(イメージ)

また、対応する電動窓シャッターの開け閉めや照明の点灯・消灯を一度に行うこと、給湯器のお湯張り、電気錠の施錠を行うこともできます


―― それは便利ですね。シャープのHEMSの特長はどんなところですか?

(星出)太陽光発電やクラウド蓄電池などのエネルギー機器の運転をHEMSに搭載のAI(人工知能)に任せておけば、自動で賢くやってくれる点です。

太陽光発電が創った電気を、効率よくクラウド蓄電池に貯めて、家庭内で有効活用するために、さまざまな情報を用いてたいへん複雑な制御を行っています。

例えば、天候に左右される太陽光発電の発電量を毎日予測し、電気料金プランを考慮しながら効率的にクラウド蓄電池に電気をためる、というのはユーザーが手作業で行うのは難しく、現実的ではありません。

当社のHEMSでは、このような複雑なエネルギーマネジメントを、AIが人に代わって実現します。ユーザーの生活に寄り添う制御を実現するこのサービスを「COCORO ENERGY」と呼んでいます。

さらに、インターネットにつながっているので、バージョンアップで機能がどんどん進化します。2020年7月には業界で初めて「雷注意報」との連動機能などを搭載しました。


―― 開発にあたって苦労されたこと、特にこだわったところなどはありますか?

(星出)太陽光発電の発電量などを予測するAIの開発で課題になったのは、家庭によって電力消費や太陽光発電の傾向が全く異なる点でした。電力消費は、家族構成や生活パターン、深夜に電力を消費するエコキュートや電気温水器などの機器の有無によって異なります。また、太陽光発電の発電量は、太陽電池の設置容量、設置方位、傾斜角、地域などの影響を受けます。

このように個々の家庭によって傾向が全く異なるため、どのような運転の仕方(アルゴリズム)を選択するかが開発初期段階の課題でした。

当初採用していたアルゴリズムでは、検証用のデータではよく予測できていましたが、現実のデータを処理した場合には応用が利かず、正確に予測できない場合もありました。

この課題に対して、当社がこれまでに蓄積してきた膨大な電力消費や発電量のデータを活用することで、適切なアルゴリズムを選択することができました

次に課題になったのは、誤差の補正です。四季がある日本においては、季節によって消費電力量が大きく異なり、また、発電の傾向も天候や気温、日射時間により変化します。このため、家庭ごとの予測アルゴリズムは、季節によって少しずつ調整をしなければ誤差が大きくなってしまうという問題を抱えていました。

サービスとして提供する以上、AIによる調整で逆に経済合理性が損なわれるようなことがあってはなりませんので、膨大なデータで緻密な検証を行い、改良を重ねました。

太陽光発電の発電量のAIによる予測値(オレンジ色)と実測値(青色)

―― では、12月1日からスタートする「COCORO ENERGYモニタリング」について教えていただけますか。

(雨堤)「COCORO ENERGYモニタリング」は、当社製の太陽光発電およびクラウド蓄電池のために、COCORO ENERGYでご提供する新たな見守りサービスです。スマートライフアプリ「COCORO HOME(ココロホーム)」と連携し、発電状況やエラー情報などをスマートフォンに通知します。

本サービスでは、基本的な見守りが可能な「モニタリング基本機能」と、発電状況を常時監視する有償の「モニタリング発電診断」の2つの見守り機能を提供します。

「モニタリング基本機能」は、太陽光発電システムの発電レポートを毎月1回お届けするほか、万が一のシステムの動作不良や通信エラーを検知すると速やかに通知します。

「モニタリング発電診断」は、発電量や売電量を毎日お知らせし、発電量の低下が一定期間続いた場合にも通知します。

自宅はもちろん、外出先からでもスマートフォンで状況を確認できますし、万が一の故障の際には、通知に記載されたリンクからいつでも修理のお申込みが可能です。

本サービスにより、お客さまの利便性のさらなる向上を図るとともに、長く安心してお使いいただける環境を提供していきたいと考えています。

「モニタリング基本機能」の通知イメージ
「モニタリング発電診断」の通知イメージ

―― ありがとうございました。


「COCORO ENERGY」は最近話題のSDGs(持続可能な開発目標)の実現にも通じる再生可能エネルギーシステムのためのサービスです。また、AIを搭載することで、それぞれのご家庭のライフスタイルに合ったエネルギーマネジメントを実現するということがうれしいですね。

今回、「COCORO ENERGYモニタリング」により、発電状況などに加えエラー状況をいつでもスマートフォンで確認できるようになりました。万一の故障などにもすぐに対応ができるのでさらに安心です

住宅のリフォームや建て替えをお考えの際は、太陽光発電やクラウド蓄電池などからなる当社のクラウドHEMS「COCORO ENERGY」の導入を、是非ご検討いただければと思います。

(広報担当:C)


関連サイト

住宅用太陽光発電システム 

ニュースリリース

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