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家庭の停電対策に容量アップのクラウド蓄電池システムが大注目!

1年前には想像も出来なかったコロナ禍での新年がスタートし、今年はどんな1年にしようかとお考えの方もおられるのではないでしょうか?

近年、大型台風や集中豪雨などの自然災害が増加しており、新しい生活様式を模索する中で「在宅避難」を勧める自治体が増えています。自宅の停電対策をしっかり行うという観点から、太陽光発電システムと、相性の良い蓄電池システムの両方を設置する住宅も増えています。

シャープの「家中まるごと停電対応」なら、停電時も家中のコンセントで、電気が使えるので、より一層安心です。

この「家中まるごと停電対応」を実現する、2021年1月20日発売の新しいクラウド蓄電池システム<JH-WBPD9360>について、エネルギーマネジメント商品企画部の七條、システム技術部の中澤に聞きましたので、ご紹介します。

クラウド蓄電池システム<JH-WBPD9360>
(左から中澤さんと七條さん)

住宅用蓄電池システムの市場は今、どのような状況でしょうか?

(七條)2019年11月より、順次FIT※1の期間満了を迎えるご家庭を中心に、発電した電気を売らずに自家消費する方が増えています。また、近年の自然災害による長期停電に対して具体的に備えたいというご家庭も増えています。そのため、住宅用蓄電池システムの市場は年々拡大しています。

     ※1 FIT:住宅用太陽光発電システムが発電した電力の余剰分を電力会社に固定価格で買い取ってもらえる制度。

住宅用蓄電池システムについて語る七條さん

当社は、おかげさまで、家庭用蓄電池システムの出荷台数で3年連続1位を達成(専門誌調べ)しています。

     ※   蓄電池専門誌「RE:CHARGE」公表。2017年度~2019年度ブランド別 出荷台数において。

「家中まるごと停電対応」とは?

(七條)停電した場合、以前の蓄電池システムでは、あらかじめ決められた特定のコンセントにのみ電気を供給していました。しかし、2020年1月に発売した「家中まるごと停電対応」モデルでは、発電した電気や蓄電池にためた電気をご家庭の分電盤に供給できるようになりました。そのため、停電しても、家中どこでも電気が使えます※2。また、エアコンやIHクッキングヒーターなどの200V機器も使えます※2。お客さまから大変ご好評をいただいている機能です。

     ※2 電気配線や接続機器、使用状況などにより使用できない場合があります。

新たに発表した蓄電池と、これまでのものとの違いは?

(七條)違いは3つです。1つ目は、蓄電池容量を8.4kWhから9.5kWhに約13%アップしたことです。家中まるごと停電対応でたくさん電気を使いたい方や長期の停電に備えたい方にも安心の大容量タイプになります。

2つ目は、蓄電池本体を浸水対策設計としたことです。蓄電池本体底面のネジ穴を無くすことで、地上高50㎝までの水位に対し内部に水が浸入しにくい構造にしています。浸水による蓄電池の故障リスクを抑えることができます。

3つ目として、電力モニタに、これまで無かった「1日の自家消費率」「停電時に電気を使用できる“めやす時間”」を表示できるようにしました。

「1日の自家消費率」を見ると、太陽光発電システムで発電した電気を、家庭内でどれだけ活用できているか一目でご確認いただけます。卒FITで自家消費を意識されている方も多いので、自家消費率が高い日はうれしく感じていただける機能かなと思います。

「停電時に電気を使用できる“めやす時間”」は、停電発生時に、その時点の蓄電池の残量と過去30分の消費電力量から、あと何時間くらい電気を使えるのか試算して表示しています。今までは蓄電池の残量の表示だけでしたが、あとどのくらい電気を使用できるか“めやす時間”が表示されるので、停電が長引きそうなら不要な家電をオフするなど、蓄電池残量を上手に活用するめやすにしていただけると思います。

開発に当たって苦労したこと、特にこだわったところは?

(中澤)今回、浸水対策のため、蓄電池本体の構造から見直す「底面ネジ穴レス設計」を行いました。今までは底面に基礎を固定するためのネジ穴がついていたのですが、それを無くして袋構造とし、底面の下に接続部として「固定用の脚」をつけて、基礎と固定できるようにしています。

蓄電池システムの設計について語る中澤さん

最も苦労した点は、蓄電池本体と基礎との新たな固定方法で、施工性、コンパクトさを損なわず、同時に強度を確保することでした。特に、蓄電池は自然災害に強くなければならないので、地震が発生しても前後左右に倒れないような耐震性を確保するため、固定用の脚の高さやネジの長さにまでこだわりました。

赤枠のところが「固定用の脚」
(「固定用の脚」の下面にネジ穴があり、筐体側の底面にはネジ穴がありません)
実際にスパナでネジ止め作業をデモする中澤さん(右は、「固定用の脚」のネジ部分)

また、屋内設置用の金具も、重心位置をできるだけ低くして耐震性を確保できるように、高さ方向の形状を可能な限り薄型にしつつ、片側をL字形にすることで「固定用の脚」に合わせやすい新たな形状としました。さらに、金具自体の強度を保ちつつ施工性を確保するための試行錯誤を繰り返し、目標としていた性能を実現しました。

左から、新しい屋内設置用金具イメージと写真(上:従来品、下:新しい屋内設置用金具)、
蓄電池配置イメージ(屋内設置用金具は2枚使用し、横向きに手前と奥に配置します)

―― ありがとうございました。

2021年1月20日に発売した当社の太陽光発電+蓄電池システムで「家中まるごと停電対応」を導入すれば、日常はもちろん停電時でも、昼間に太陽光発電システムから発電した電気が使え、夜間も照明やスマホの充電、冷蔵庫の電気などを蓄電池に蓄えられた電力で賄うことができ、家中どこでも電気が使えて安心です

「在宅避難」など、世の中がニューノーマルを模索しているこの時期に、いま一度、ご自宅の停電対策や省エネについて点検してみてはいかがでしょうか。

(広報C)


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