【シャープ特選工業】キャリア教育支援活動を実施
2013年12月2日
シャープの特例子会社であるシャープ特選工業は、社会貢献活動の一環として「キャリア教育支援活動」を2012年4月から実施しています。
この活動は、シャープ特選工業の社員自らが社会参加することの大切さを障がいのある子ども達に伝えることで、職業観や勤労観を育み、自立へのきっかけづくりとするものです。3つのコースがあり、学校/団体は希望するコースを選んで受講することができます。
今回は、青森県立青森聾学校の生徒、教師18名の皆さまがシャープ特選工業を訪問し、「職場見学コース」を受講しました。
~職場見学(来社型)コースの様子~
■シャープ特選社員による座学の様子。来場した生徒の皆さんに講義を行いました。
■生徒さんが4人ずつのグループに分かれて、特選工業の業務を実際に見学。
半導体部品の検査工程の説明を聞いているところです。
■補修部品の梱包作業の説明を受けています。
最後に、今回の受講についてアンケートを記入してもらいました。
「働くことは大変だと考えていたが、今日受講して、働いて社会の役に立ちたいと思った」などの声を頂きました。
生徒さんの生の声を授業作りに反映させ、プログラムを見直し・充実させていきます。
~「障がいがあっても色々な仕事ができることは幸せです」~
キャリア教育支援活動の「出前授業コース」では、シャープ特選工業の社員が講師として、全国の特別支援学校を飛び回っています。その一人である、田中さんにお話をお伺いしました。
■手話を介して自らの思いを伝える田中さん
<以下インタビュー内容>
-田中さんが感じる、キャリア教育支援活動の課題は?
田中さん「出前授業を行う担当者は、普段は別の仕事をしています。学校の先生のように人に伝えるプロフェッショナルではありません。「話す」と「伝える」は違うことを理解し、生徒さんにしっかり「伝わる」話し方で講演をできるようになることが課題と感じています。」
-学生たちに伝えたいメッセージはありますか?
田中さん「障がいがあるからと甘えるのではなく、障がいがあっても色々な仕事ができることは幸せだと伝えたいです。聴覚障がい者がコミュニケーションをとることは難しいですが、チャレンジ精神を持ち続ければ色々な可能性があります。しかし、厳しい社会を生き抜いていくには、「書くこと」「読むこと」を人の倍以上頑張らなければならないと思います。」
-今後、他にチャレンジしたいことはありますか?
田中さん「シャープ特選工業では、三障害(身体障がい、知的障がい、精神障がい)すべての障がい者が働いていますが、この活動は聴覚障がい者だけを対象に行っています。今後は、他の障がい者が通う学校へのキャリア教育も拡大していきたいです。障がいがあっても健常者とともに社会で生活し、働いていることを広く知ってもらいたいです。」
-ありがとうございました。(広報部R)
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