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TVシステム事業本部長 喜多村さん、「AQUOS 8K」を語る

当社は、「8Kエコシステム※1」を構築し、ディスプレイの高精細化や関連機器の応用範囲が飛躍的に拡大することで様々な新しいビジネスが生まれると考えています。この8K事業の柱の一つとして、10月に中国、12月1日には日本で70V型8K対応テレビを発売します。そこで今回、当社テレビ事業の責任者である喜多村さんに、8K映像や8K対応テレビ「AQUOS 8K」の魅力、さらには今後の展望などについて聞きました。

※1 「エコシステム」は生態系を意味するもので、8Kの超高精細技術を核に次々と新産業の芽を創出し、社会のイノベーションを巻き起こすことをめざした当社独自の戦略。

 

――まず、当社の映像商品の基本的な考え方について教えてください。

 

(喜多村)当社の映像商品の基本的な考え方として、お客さまに最も「感動」していただける映像とは何か?ということを常に考え、ものづくりに取り組んでいます。そしてお客さまに「感動」していただける映像とは、実物と見分けがつかないほどの「臨場感」「立体感」「実物感」を実現した映像だと考えています。それを実現できるのが8Kの高精細映像なのです。

 

8Kの魅力について語るTVシステム事業本部長の喜多村さん

 

(喜多村)なぜそう言えるのか、もう少し詳しく説明します。2Kや4Kと比較すると、8Kの映像は極めて高精細なので、一つ一つの画素を意識しないで映像を見られる視距離が、より短く(画面高×0.75の距離)なります。画面に近づくことにより、画角(光景の範囲を角度で表したもの)が大きく広がり、目の前いっぱいに映像が広がるので、あたかも自分がその場にいるような感覚を覚える、すなわち「臨場感」が高まることになるわけです。

 

2K映像の画角と8K映像の画角
 

(喜多村)また、当社の8K対応テレビは、8K解像度でのHDR(ハイダイナミックレンジ)規格にも対応しています。広範囲の輝度情報を忠実に再現できるため、高精細度と相まって、風景の奥行き感や素材の質感までリアルに再現でき、現実、現物と錯覚するような「立体感」「実物感」も感じることができるのです。

 

このように、8K映像は、圧倒的な「臨場感」「立体感」「実物感」を通じて、大きな感動を与えてくれる映像技術なのです。

 

――8Kの映像コンテンツが少ない中、8K対応テレビの発売はまだ早いのではないかという声もあると思いますが、当社の8K対応テレビ「AQUOS 8K」には、2K、4Kの映像を8Kにアップコンバートして表示する技術が搭載されていますね。その実力のほどはいかがでしょうか?

 

(喜多村)そうですね、2018年12月に8K実用放送が始まるまでは、2K、4Kの映像を8Kにアップコンバートした映像をご覧いただくことが多いと思います。当社の「高画質8Kマスターアップコンバート」技術は独自の画像処理技術で、液晶パネルに合わせた高解像度化処理に加え、輪郭や細部を鮮明に描画する高精細化処理を高速に行い、よりリアルな映像を再現しています。

4Kの映像と比較してもその差が認識できます。お客さまに、現状の放送でも感動いただける映像をご覧いただきたいとの想いから、この技術にも私たちのこだわりが至るところに詰まっています。詳しいことは申し上げられませんが、結構苦労しました。(笑)

現状、4K放送が少ないにもかかわらず4Kテレビが売れているのは、このアップコンバートした映像が鮮明なためだということも理由の一つなのですが、当社の8K対応テレビだとさらに鮮明な映像でご覧いただくことができるわけです。

 

――国内では「AQUOS 8K」が12月1日に発売され、さらに、1年後には“リアル”に8K放送が体験できるわけですね。ワクワクしてきました。ところで、当社はいつからこの8Kについて研究、開発してきたのですか?

 

(喜多村)はい、8K開発への当社の取り組みをかいつまんで申し上げますと、2000年頃から調査を始め、2011年、世界に先駆けて「85V型8K映像モニター」を開発しました。それを足がかりに、2015年には「85V型8K映像モニター」を製品化し、2016年には8K試験放送受信用セットトップボックス(STB)である「高度広帯域衛星デジタル放送受信機」を開発しています。

その後、2017年には業務用「70V型8K映像モニター」を発売するなど、当社は常にトップランナーとして8Kの業界、世界を引っ張って来ました。またNHK様をはじめ、さまざまな企業と共同で8K技術の開発、蓄積を進めて来ております。

(左)2015年発売の「85V型8K映像モニター」と(右)2016年開発の「高度広帯域衛星デジタル放送受信機」

 

――すでに2011年に8Kディスプレイの開発に成功し、今までの技術の蓄積があるのですね。なるほど、だから今回「AQUOS 8K」をグローバル規模で発売できるのですね。

 

(喜多村)そうです。中国(2017年10月)を皮切りに、日本(同12月)、台湾(2018年2月)、欧州(同3月)と順次発売していきます。そして、その後は、さらにアジアなど展開地域を拡大していきます。当社は液晶パネルの開発から製品設計、テレビの製造まで、すべて自社で対応することで高性能・高品質を実現しています。お客さまに最も感動していただける8K対応テレビ「AQUOS 8K」の開発に注力していきます。

また、今後の展開となりますが、「AQUOS 8K」のラインアップの充実、8Kに対応するレコーダー、オーディオなど周辺機器も揃え「8Kファミリー」として拡大し、8Kの素晴らしさを余すところなくお客さまにお伝えしていきたいと思います。

 

――なるほど、喜多村さんの意気込みが伝わってきます!ところで、業界の動きやお客さまの反応という点ではいかがですか?

 

(喜多村)すでに、様々な業界で8Kへシフトする動きが出てきています。
例えば、ゲームの世界では世界的に有名なゲームシリーズの最新作が8K対応になります。また、映画業界でも一部8Kで撮影されはじめています。デジタルカメラ業界では、先般、大手メーカーが「8Kカメラとレンズの開発」を表明しました。すでに、8Kタイムラプス動画※2の撮影が可能なハイエンドのカメラも発売されており、かつ、インターネット上の動画投稿サイトでも8Kの映像投稿に対応しています。

※2 定位置から一定間隔で写真を連続撮影し、画像を繋ぎあわせることで長時間の情景の変化を短時間で表現する手法。

 

放送の分野においても8K実用放送開始まで残すところあと1年しかありません。また、今後、さまざまなスポーツイベントが目白押しで、8Kに移行する環境が揃いつつあります。あらゆるメディアが8Kに変わっていくこの動きが、今後、加速度的に早まるとみています。

さらに、各地のご販売店さまの合同展示会などで実際に8K映像をご覧いただいたお客さまに感想をお伺いしますと、一様に驚きの声や、異口同音に感動、ワクワク感、素晴らしさを感じたということをおっしゃっています。
このような声を実際に聞くことで、8K映像の圧倒的な「臨場感」「立体感」「実物感」を、身をもって体験いただけたとの手応えを感じ、私たちも、「8K戦略を強力かつ迅速に推進していく」との想いを一層強くしています。

ご家庭のテレビは何年も先まで使用する前提でご購入いただくものです。今から購入いただくのであれば、1年後には8K実用放送がはじまることを考えても、自信を持って8Kをお勧めできます。

 


70V型8K対応テレビ AQUOS 8K<LC-70X500>

 

――最後に、8Kの世界は今後どのように広がっていくとお考えですか?

 

(喜多村)8K映像を通じて、実際には体験出来ないことを疑似体験することで、能力開発や情操教育などに活用できることが考えられます。また、8Kの世界はテレビに留まらず、8K映像の持つ情報を落とし込んだ膨大な情報、いわゆるビッグデータを対象に、色々なことを解析して利用する世界がこの先に広がっていると思います。そのためにはバックエンドのサーバー技術やデータ保存技術など、様々な技術が必要になり、それらの産業が発展するはずです。私たちはそのようなことも視野に入れて、8Kを推進していきたいと思います。

是非、「8Kのシャープ」にご期待ください。

 

――喜多村さんにお話しを伺い、8Kが私たちにこれまで見えなかったモノ・コトを見せてくれる、新たな発見や驚きのある生活がすぐそこまで来ていることを改めて感じました。8K映像で実際にその場に居るような感覚を想像すると、SFの世界のような不思議な感じもします。さらに、この先に社会を大きく変えるビジネスチャンスが広がりそうですね。本日は有難うございました。

 

(広報担当:C)

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