ショーウィンドウをディスプレイに!
-「シースルー液晶ディスプレイ」 -
2019年12月17日
街を散策する時、映像が流れるディスプレイを目にすると、つい立ち止まって見てしまいますよね。もし、街のショーウィンドウが、商品展示に加え、色彩豊かな動く情報を表示すれば、詳しい商品情報を知ることができますし、その華やかで躍動感のある映像に、ウィンドウショッピングがより楽しくなるのではないでしょうか?
実は、ショーウィンドウに情報や映像を流せる、そんなディスプレイがシャープにはあるのです。
当社は、液晶のリーディングカンパニーとして様々なディスプレイを開発してきましたが、そのノウハウを利用して生まれたのが、映像を表示しつつ、向こう側が透き通って見える「シースルー液晶ディスプレイ」です。
では、なぜ、「シースルー液晶ディスプレイ」は向こう側が透き通って見えるのでしょうか?
一般的な液晶ディスプレイは、主に、光の透過(透光)と遮光を画素毎に制御する液晶パネルと、その背面に位置する光源(バックライト)で構成されており、このバックライトがあるため、向こう側が見えないのです。そのバックライトを取り除けば、遮るものがなくなるので、向こう側にあるモノや景色を見ることができます。それが「シースルー液晶ディスプレイ」の仕組みです。
当社の「シースルー液晶ディスプレイ」では、液晶ディスプレイの表示性能を維持し、高品質の映像表示を可能とする映像重視タイプと、透過性能を向上させ、奥のものがよりクリアに見える透過重視タイプの2種類を用意しています。また、32型~90型、さらに120型まで、豊富なサイズ、さまざまな用途に合ったシースルーディスプレイをご用意できるのは、当社のみです。それは、当社が液晶に関する多様なノウハウや製造技術を持っているからこそです。
シースルーディスプレイ市場は、年率20%超と大幅な成長が見込まれており、社会インフラの発展が著しい中国や台湾の大型施設での導入が進んでいます。そして、これから本格普及が始まる5Gとの融合で、広告配信をはじめとした分野で様々な可能性が考えられる有望な市場です。
こうした中、世の中の人々にもっと知っていただこうと、2019年9月開催の欧州最大の家電見本市「IFA 2019」や10月のアジア最大級のIT技術とエレクトロニクスの展示会「CEATEC 2019」、11月の中国・上海の「国際輸入博覧会」などに出展し、高い評価と関心をいただきました。今後も、国内外で積極的にその良さを実感いただき、新たなディスプレイの価値をグローバルに積極的に訴求していく予定です。
現在、ショーウィンドウのみならず、オフィスなど通路でのパーテーション用途、博物館の展示や災害情報を表示する窓など、幅広く用途開発を進めています。遠い未来の話かもしれませんが、もしかしたらショーウィンドウだけでなく、「街中のウィンドウ の多くがこのディスプレイに置き換わる日も来るのでは?」と大きな期待を抱かせる技術です。
当社は、長年培ってきた当社のディスプレイ技術の強みを発揮し、あらゆるシーンでこのディプレイが活躍する未来を夢見て、取り組みを続けていきます。
(広報担当:H)
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