シャープミュージアムで、修学旅行生と当社OBの出会いがありました
2020年1月7日
奈良県天理市にある、当社の製品や技術を紹介するシャープミュージアムには、さまざまなお客さまが訪れます。その中でも多いのが、学校の生徒さんたち。京都や奈良、大阪への修学旅行の旅程に組み込んでくださっています。
入口にある当社の創業者・早川徳次のレリーフ
通常、シャープミュージアムは、担当の社員による説明を聞いていただきながらの見学となっていますが、修学旅行など一度にたくさんの方が訪れる場合、じっくり話を聞いていただくには限界がありました。当社のことをよく知っていただきたいのに、対応できる社員が少ない・・・そんな悩みを抱えていた時、当社を定年退職したOBやOGたちが説明員のお手伝いをしてくださることになりました。技術部門で製品開発に携わっていた方や、海外部門で世界中を飛び回っていた方など、さまざまな経歴をお持ちの方たちです。
12月に200名もの団体のお客様の訪問が決まり、OBに説明員を務めてもらう機会が訪れました。宮城県登米総合産業高校2年生の皆さんが、修学旅行で奈良を観光されたあと、大阪へ向かう途中に立ち寄ってくださることになったのです。
この日のためにOBたちは事前研修会に参加し、ストップウォッチを使って限られた時間で説明する練習を重ねました。OBたちは孫ほどの年代の高校生たちがどんな話に興味を持ってくれるだろうかと、話にクイズを織り交ぜるなど工夫を凝らし、説明用のボードも手作りしてくれました。
そして迎えた当日、10~20人のグループに分かれた生徒さんたちに、ミュージアムを見学いただきました。機械科の生徒さんたちは「説明の中に、授業で習った言葉が出てきた」など、興味津々で昔の製品をのぞきこんでいました。また、可愛いらしい女子生徒の皆さんも、OBの説明に「すごーい!」「これはどうなっているんですか?」と声をあげるなど、普段は静かなミュージアムですが、楽しく活気ある空気が流れました。
1時間という短い見学時間ではありましたが、楽しそうな表情でバスに乗りこむ高校生の皆さんを無事に見送ることができました。
バスを見送り、ミュージアムにはいつもの静けさが戻って少し寂しい雰囲気の中、今回気づいた点や、次回はどういったことをしたら良いかなど、話し合いました。準備は大変でしたが、OBたちにとって、自分の経験を交えながら若い世代に向けて話をするというのは楽しい時間となったようです。また、担当者にとってもOBたちの話は興味深く、これからのミュージアムでの案内に活かしていきたいものでした。そして、OBたちが一生懸命に語る言葉にじっと耳を傾けてくれた高校生の皆さんの姿に、当社に関する説明だけではない、なにか大切なものが伝わったような気がします。
これからも当社のご紹介をする施設として、シャープミュージアムを充実して参りたいと考えています。ご興味のある方はぜひ一度足をお運びください。
(広報担当:Y)
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