米国「キッチン＆バス・インダストリー・ショー」に出展、
北米でシャープの「スマートキッチン」が大好評！
2023年3月20日
みなさん、昨今の北米のご家庭におけるキッチン事情をご存じですか？
たとえばオーブンレンジ。2000年以降、低価格な卓上型電子レンジの普及が世界的に進みましたが、北米では七面鳥の丸焼きや、16インチ（約40cm）サイズのピザなどを焼くための大型オーブンが好まれ、システムキッチンへのビルトインタイプが主流です。最近では、ステイホームの浸透により、富裕層を中心にキッチンリフォーム需要が高まっています。
このような需要に応えるべく、当社の米国向け調理機器事業を展開しているシャープ・ホーム・エレクトロニクス・カンパニー・オブ・アメリカ(SHCA)では、北米の美しいキッチンとライフスタイルにフィットする商品やソリューション提案を行っています。
代表的な製品が、2004年9月20日に米国で発売した世界初※１の引き出し（ドロワー）式電子レンジです。この時の引き出しは、手動で開閉していました。
また、従来のドアタイプのオーブンでは高温の料理を屈む姿勢でオーブン内から取り出す際に、お客さまの手や腕が機器の高熱部に触れてやけどをするリスクが問題となっておりました。
そこで、このやけどリスクを低減するため、自動開閉の引き出し式電子レンジにヒーター機能を付加した世界初※２となる引き出し式熱風（コンベクション）オーブンレンジ＜SMD2499FS＞を2021年に発売しました。このお客さま視点の商品開発で、（社）日本電機工業会（JEMA）の2022年度（第71回）電機工業技術功績者表彰の「優秀賞」を受賞しました。
※1 2004年9月20日当時。当社調べ。
※2 2021年3月当時。当社調べ。
以来、米国ではドロワーレンジ／ドロワーオーブンと呼ばれ、今では他社からも製品化されています。当社の製品は、引き出しの動きを音声や非接触※３で操作できることが特長です。熱いグラタン皿も大きなピザも両手で楽に取り出せ、使いやすさとカウンターのスッキリを兼ね備えた人気商品となっています。
※3 引き出し近くに手を近づけるだけでセンサーに反応して引き出しが開く「イージーウェーブオープン機能」のこと。
外観は、高級感のあるステンレス素材と全面ブラックガラスのデザイン、統一されたハンドルのデザインで、キッチン空間をシンプルで整った印象に仕上げます。 また、これらの商品はスマートフォンアプリや音声操作にも対応するなど、IoT技術を活用した調理機器であり、当社はこれらを「スマートキッチン」と呼んでいます。このシリーズ展開により住まいの価値を高め、上質な暮らしを提案してまいります。
米国「キッチン＆バス・インダストリー・ショー」に出展
さて、このようなスマートキッチン家電の数々を、当社は米国ラスベガスで開催された2023年「キッチン＆バス・インダストリー・ショー」(KBIS※４、2023年1月31日から2月2日まで)に出展しました。当社のKBISへの出展は3年ぶりで、約40万平方フィート（約3万7千㎡）の展示スペースに約500社が出展。約4万人が来場し、当社ブースにもたくさんのお客さまがいらっしゃいました。
※4 Kitchen & Bath Industry Showの略で、米国最大規模の住設機器の展示会です。
このショーに出展した主な製品を紹介します。
【新製品】電気式とガス式、2タイプの「クックトップ 大型熱風オーブン」（SSR3065JS/SSG3065JS）2023年5月発売予定
引き出し式オーブンの上、天面に、電磁調理器（電気式）またはガスコンロ（ガス式）が付いた商品です。本商品は、北米で人気の「エアフライモード※５と「ピザモード」を搭載しています。北米の洗練されたキッチンにフィットする共通のドアデザインも採用しています。
※5 ノンフライヤーモードなどとも呼ばれる、油を使わない、ヘルシーな揚げ物調理モードです。
【新製品】クックトップ＆引き出し式電子レンジ 一体型ビルトイン商品(STR3065HS)2023年2月発売
本商品は「Best of KBIS」※６の最終選考商品となりました。天面の左手前には、大きな鍋やフライパンに対応するトリプルヒーター（3000W）を採用。天面の奥中央には、調理済食品を提供直前まで温かく保つ保温ゾーンも搭載しています。
※6 「Best of KBIS」は米国の住設設備業界で最高の賞に位置づけられています。
当社の引き出し式電子レンジは、手を近づけるだけでドアを自動で開くことが出来る「イージーウェーブオープン機能」を採用。また、Amazon Echo(別売)※７などのスマートスピーカーを介して音声操作も可能にしています。
（ショート動画）
※7 ホームネットワークに接続するスマートスピーカー。 この機器を通して各スマートキッチン機器は電源ONなどの各種音声操作に対応しています。
【新製品】大型熱風オーブン＆引き出し式電子レンジ 一体型ビルトイン商品(SWB3085HS) 2023年5月発売予定
本製品は、142リットルの大型熱風オーブンと引き出し式電子レンジの組み合わせです。
IoT機能と大型タッチ式7インチ液晶ディスプレイを搭載。また、Amazon Echo(別売)などを介して音声による操作が可能です。スタイリッシュなデザインと使いやすさを実現しました。
一体型ビルトイン商品(SWB3085HS)
上から、操作パネル、熱風オーブン、引き出し式電子レンジ
シャープは、2020年に北米でビルトインタイプのスマートキッチンシリーズをデビューさせて以来、“Simply Better Living”のコンセプトのもと、さらに使いやすい調理機器の開発に取り組んできました。3年ぶりとなったKBISの出展では新商品が「Best of KBIS」の最終選考にノミネートされるなど、手ごたえのある出展になりました。
IoT技術を活用した「スマートキッチン」は、北米だけでなく、欧州、そしてアジアとグローバルなお客さまのニーズにお応えする商品群であり、シャープの今後の調理機器の柱になっていきます。
当社は今年、創業111年周年を迎えていますが、その礎となった「誠意と創意」の精神で、これからもお客様視点の商品開発を進め、人に寄り添うスマートキッチン商品を提案してまいります。
（広報 C、海外スモール企画 北米担当、海外デザインスタジオ）
●シャープホームエレクトロニクスカンパニーオブアメリカ(SHCA)について SHCAは当社の米国の販売子会社であるシャープエレクトロニクスコーポレーション（SEC）の米国コンシューマープロダクツグループで、テネシー州メンフィスでの高級家電製品の製造、ニュージャージー州モントベールでの家電製品の販売とマーケティング、およびサービスを担当しています。 主要製品には、引き出し電子レンジ、過熱水蒸気オーブン、業務用電子レンジ、大型ビルトインオーブン、ビルトイン食器洗い機、大型冷蔵庫、プラズマクラスターイオン空気清浄機などがあります。 SHARP USAインスタグラム
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＜関連サイト＞
■ニュースリリース
■Inside Design Stories（デザインチームが語る とっておきストーリー）
アメリカの「ドリームキッチン」とは？ | Design Column | SHARP Design
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