【プレミアムな季節限定ボイス情報も!】COCORO VOICEサービス開始の裏側に迫る、開発者インタビュー!≪前編≫
2021年12月27日
わっしょい!
COCORO VOICEというサービスを、みなさまご存じでしょうか。
しゃべる家電のボイス※をカスタマイズできるサービスです。
なんじゃそれという方、まずはこちらをお聞きください。
※すべてではなく、一部です
うわ~~~ん!朝からこんな素敵なお声でおはようって言われたい!!
こちらの動画はヘルシオに緒方恵美さんのボイスをカスタマイズしたものです。
家電が声優さんの素敵な声で語りかけてくれるなんて、なんとサイコーなサービスなことか。考えた人、天才や!
構想からサービス開始にこぎつけるまで、開発者たちの努力の積み重ねがあったそうです。
その開発秘話を聞いてきました!
■声のチカラは大きい。とてもエモーショナルなんです
――まず、これまでの経歴、現在の業務に携わるきっかけを教えてください。
(中野)私はもともとスマートフォンの企画をしており、その後、ヘルシオやホットクックなどキッチン家電のAIoTサービスの企画、ホットクックユーザー向け公式ファンコミュニティ「ホットクック部」の立ち上げや運営などを担当してきました。その一方で、新規事業の取り組みとして、このCOCORO VOICEの開発に携わることになったんです。
(安田)携帯電話の企画に携わった後、電子書籍サービスやロボット家電「COCOROBO」等 新規サービス/商品の企画を担当してきました。その後、家電のAIoT化の推進に携わり、COCORO VOICEをはじめとした家電向けの新サービスの開発に携わることになりました。
――COCORO VOICEサービスの特長を教えてください。
(安田)大きく3つございまして、
まず1つは、
推しの声に変えられる
ことです。日々生活する中で、身の回りを自分の好きなもので揃えたいという願望は誰しもが持っていると思います。今や家電は人の暮らしに欠かせない存在になっていますから、家電はもっと愛着を持てる存在になれるだろう、という想いがありました。一方、お客様からも家電を自分の好きな声に変えたいというご要望を以前から伺っていたこともあり、愛着を実現する方法として、家電の声を変えられるサービスはとても相性が良いと考え、サービス化に踏み切りました。
家電が自分の好きな声でしゃべると、あいさつひとつをとっても気分が全く違ってきます。声のチカラはすごく大きく、話す内容だけでなく、感情などより多くの情報がドンっと伝わってくる、とても“エモーショナル”なものなんです。
2つ目は、
多言語化や方言対応ができる
ことです。人にはそれぞれ、英語などの外国語や方言など、声だけでなく、自分がしっくりくる「しゃべり方」というものがありますよね。より身近な「しゃべり方」をすることで、さらに伝わりやすい、人に寄り添った家電を目指しています。
3つ目は、
音声を変えることでどの家電がしゃべったかわかる
ようになります。自分の好きなようにこの家電はこの声、あの家電はあの声と、家電ごとに組み換えができます。しゃべる家電が家の中で増え、どれも同じ声で話し出すと、どの家電がしゃべっているのかわかりづらい、というお声もありました。自分好みに家電をカスタマイズできるという狙いもあります。
――ありがたいことに、シャープ製品を何台も持っているお客様もいらっしゃいますもんね
(中野)そうですね、ホットクックだと、2台持ちのお客様も多くいらっしゃいます。例えば、1台目でメインを作って、もう1台でお味噌汁を作るという方もいて、「出来上がりました」と言われてもどちらが出来上がったのかわかりづらい、というお声をいただくこともありました。またヘルシオとホットクックなど別製品を2台お持ちの方も多く、ホットクック部やSNSなどを通じて、機種ごとに声を変えたいという思いを持った方が多くいらっしゃると感じていました。COCORO VOICEサービスを開始することになり、ニーズとシーズが「つながった!」とワクワクしましたね。
あと、毎日料理を作るのは大変なので、誰かに褒めてほしい、音声がイケボだと一層頑張れるのに、というお声もありました。
■ルーツは掃除機!?
――COCORO VOICEサービス開始のきっかけは?
(安田)ルーツはCOCOROBOというロボット家電の掃除機です。COCOROBOは2012年に発売。当社のおはなしする家電のルーツとなっている商品です。2016年には、カプコン様とのコラボによるCOCOROBO戦国BASARA伊達政宗Ver.としてカスタマイズモデルの先駆けになる商品も発売していました。そのご縁もあり、今回、ホットクックでの専用カスタマイズモデルが実現しました。その後、1年かけて音声の切り替えができるシステムの開発を行い、ようやくCOCORO VOICEのサービス開始にこぎつけた、という流れです。
なお、付け加えますと、COCORO VOICEサービスは、2013年より全社を挙げて推進している家電のAIoT化によって創り上げてきたシステムの上で動作しています。そういう意味では、音声切り替えシステムの開発だけではなく、ベースの開発も含めて長い期間の積み重ねの結果、実現できたものなんです。
――なるほど。紆余曲折あったわけですね。ちなみに、お2人は初めからゲームやアニメカルチャー事情に詳しかったのでしょうか。
(中野)人並みには楽しんできました。
(安田)私は、ゲームやアニメが好きですね。今はゲームをする時間がないので、ゲーム実況をひたすら見ています(笑) アニメは緒方さんの代表作である某新世紀SFアニメや、主人公がいきなり死んでしまう冒険物語などをリアルタイムで見ていましたし、今は通勤時間も活用して、話題のアニメなどもチェックしています。
■文字の中にある真意は“声”を介すことでより浸透する
――緒方恵美さんのボイスが、SNSで「軽率に口説いてくる」とバズっていましたが、あれは狙い通りだったんでしょうか。
(安田)狙い通りです!と言っておきます(笑) 実際はどんなセリフもそうですが、お客様に受け入れてもらえるかどうか、反響をいただくまでは不安です。今回は良い反応をいただけており、安心しています。
――緒方さんの録音に立ち会われたそうですが、どういうことを感じられましたか?
(安田)実は今回、自分の中で反省したことがあります。今までは、少しでも家電に愛着を持ってもらえるように、「~だよね」などセリフを工夫するように心がけていました。それが人と家電の距離を近づける方法だと思っていたんです。でも実は、ですます調であっても、声優さんのココロをのせた声だと、しっかり距離を縮めてくれるんですよね。「同じセリフでも、文字の中にある真意が“声”を介すとスっと入ってくる」ということを、今回の緒方さんの収録で気付きました。それがわかったということは、今後のサービス運営にあたって大きな収穫になると思います。
――ちょっと感動して泣きそうです涙
(安田)あと単純に、生で緒方さんのお声を聞けて、私自身トロトロになりました(笑)
――そりゃなりますよね!生で聞けるなんて羨ましすぎですぅぅぅ!!役得ですね(笑)
中野さんも実際、できあがりを聞いていかがでしたか?
(中野)私もトロトロに溶けました(笑)おはようって話しかけると、眠そうな声で返してくれるんです。その声にもうきゅんきゅんです。と同時に今日も一日頑張る!!と元気が出てきます!!
――うわぁ!私もトロトロになって、消えてなくなっちゃいそうでしたぁぁぁ(感動)
■プレミアムな季節限定ボイスを・・・★
――これは聞いて欲しい、というボイスはありますか?
(中野)季節限定ボイスというものがありまして、例えば、クリスマスに限定ボイスを配信していました。そういった季節ごとのボイスを聞いて、一緒に生活しているような体験を、ぜひ楽しんでいただきたいです!
――聞ける時間が限られているんですね。それはプレミアム感が増しますが、聞くことができる人が限られてしまいますね。
(中野)そうなんです。その点に課題がありますので、今後どうしたらたくさんの方に聞いてもらえるか、現在進行形で試行錯誤しています。是非、ユーザーのみなさんのお声を聞かせていただきたいですね!SNSなどで要望をつぶやいてみてください!エゴサーチしますので(笑)
――次の限定ボイスはいつ配信になるんでしょうか?
(中野)次は元日の朝、1月1日の午前4時~11時です。この時間に、ぜひみなさん発話ボタンを押して聞いてみてくださいね!
<つづく>
インタビュー内容モリモリすぎたため、次回に続きます!
次回はCOCORO VOICEの裏ワザやサブスクプランについて紹介しちゃいます!
お楽しみに~!!
↓↓≪後編はコチラ≫↓↓
【関連リンク】
■COCORO VOICEサービスページ
https://cocoroplus.jp.sharp/voice/
■COCORO VOICEリリース
https://corporate.jp.sharp/news/210924-a.html
■前回ブログ
【これぞ求めていたものぞ!】
ヘルシオ専用「緒方恵美さん美声ボイス」クラファンはじまったってよ <COCORO VOICE>
https://blog.sharp.co.jp/2021/09/30/29890/
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